韓国批判をする彼女の後ろにある中国国旗が、左右反対なのがわかる

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 かつて歴史問題や慰安婦問題において手を組み、日本批判を繰り返してきた中韓両国だが、ここ最近、異変が起きている。両国の仲は急速に冷え切ってしまっているのだ。韓国政府が2016年7月、中国政府の猛反対を押し切ってに配備を進めると発表した米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」をめぐり、中国では、民間レベルで反韓感情が急速に悪化している

 その流れが決定的となったのは、先日、韓国政府がロッテ社の所有する土地にTHAADミサイルの配備を決めてからだ。まず新華社通信は「ロッテは中国という巨大市場を失うことになる」と警告し、市中からも続々とロッテ製の菓子などが撤去された。一方、中国の人気動画配信者の中には、自ら作詞作曲したラップで韓国政府やロッテ、サムスンなど韓国企業を名指ししてディスる者も現れた。

 しかし、完成度があまりにひどく、逆に中国人から非難を浴びて炎上するケースも……。香港メディア「東網」(3月14日付)などによると、人気女性動画配信者「穆雅斓」は、「みんなの力を合わせてTHAADミサイルの配備を阻止しよう! 韓国製品ボイコット!」と、人民服を着て音楽に合わせて叫ぶ様子をアップ。ネットユーザーたちへ決起を呼びかけ、韓国への不満をぶちまけた。

「ロッテの犬野郎! 恩知らずの犬野郎! 黙ってケツでも嗅いでおけ! 韓国のウソつき野郎め! お前らとはとっとと、おさらばしたいぜ! (整形した)偽物の顔面殴ってやるよ! 韓国産なんていらねえよ! 全部国産で代用できるから! ロッテの商品ボイコット! 韓国なんて全然怖くない! 韓国化粧品なんてなくたって、私の美貌は変わらない!」

 一見すると、韓国への強烈な不満をぶちまけているのだが、動画をよく見ると何かがおかしい。そう、背景の中国国旗の柄が左右反対となっている上、動画の挿入曲として使用されていたBGMは、なんと韓国人ピアニスト、イルマが作曲した「River Flows in You」という曲だったのだ。韓国製品へのボイコットを呼びかけていたにもかかわらず、あまりに初歩的なミスに、ネットユーザーからは、

「中国人の愛国心を利用してアクセスを稼ごうとしたけど、こいつはバカすぎて話にならない」
「最初は本当に韓国に消えてほしいと思ってたけど、この動画見たら、こいつが消えればいいのにって思った」

 などと辛辣なコメントが殺到し、彼女のSNSは炎上して動画を削除するハメに。

 政府系メディア「環球時報」(3月14日付)は、今回の出来事について社説で触れ「彼女はこういった政治問題に便乗し、有名になりたかったようだが、本当に有名人になりたければ、気安く触れるべきではない」と名指しで批判した。現在23歳で、本業はファッションモデルという彼女だが、今後はしっかり政治の勉強をして、中国初の社会派ラッパーとして活躍してほしい!?
(文=青山大樹)