左からスティーブ・アイザック氏(R&Aサステナビリティ担当ディレクター)、マイカ・ウッズ氏(アジアン・ターフグラス・センター主任研究員)、ポール・ジャンセン氏(ジャンセンゴルフコース設計・建設オーナー)、ビル・クーア氏(クーア&クレンショーゴルフコース設計パートナー)、田中丈夫氏(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 大会準備運営局 持続可能性部長)、ドミニク・ウォール氏(R&Aアジア太平洋地区担当ディレクター)、ジョナサン・スミス氏(ゴルフ環境団体会長)

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3月13日(月)、横浜カントリークラブにおいて、R&Aによる「サステナビリティ・セミナー」が開催された。ゴルフ場を取り巻く環境が年々厳しさを増す中、いかに持続可能(サステナブル)なゴルフコースの管理・改造をしていくかについて、海外から多くの専門家を招いてプレゼンテーションが行われた。
東京五輪のゴルフ場問題はまだまだ決着つかず…
■横行する“やりすぎ”“過剰”が持続可能性を妨げる
設計家のポール・ジャンセン氏はゴルフコースのデザインにおいて“過剰”や“やりすぎ”が横行している現状に警鐘を鳴らした。
距離7,000ヤード以上やパー72にこだわったり、むやみに多くのバンカーを配したり、プレーとはなんら関係のない滝を設けたりする風潮に疑問を投げかけ、これらがすべて環境やコスト、プレーのペース、プレーヤーのフラストレーションなどの面で悪影響を及ぼす点を指摘。必要以上に距離を長くせず、必要以上のハザードを設けず、プレーのラインに集中して管理を施すことでクオリティ維持とコスト削減の両立は可能であると提言した。
■クーア&クレンショーが考えるゴルフ場のサステナビリティ
また、マスターズ2勝のベン・クレンショーと共同で設計事務所クーア&クレンショーを経営するビル・クーア氏は、2014年の全米オープン、全米女子オープン開催コースであるパインハーストNO.2コースの改造に携わった自身の経験を例に以下のように語った。
「ベンと私は30年前にメンテナンスが少なくて良いコースを作ることを考えて事務所を設立したが、20年前はいかに豪華なランドスケープを作るかという逆の考え方が主流だった。パインハーストも例にもれず、パームスプリングスにあるような全面青々としたコースを目指したことで、NO.2が評判に見合うものではなくなっていた」。
「改造ではドナルド・ロスの原設計に近づけることを主眼に、40エーカー(16万平米)もの芝生をなくしてウェイストエリアにした。これはオーナーが決断し、USGAもサポートしてくれたからできたことだ。この改造によってゴルフの本質的な伝統に回帰し、様々なリソースを節約することもできた。ここにきて私たちの考え方が必要になったということだ。“リソースは有限”。この事実にゴルフ界が気づいた以上、これは短期のトレンドでは終わらないだろう」
クーア&クレンショーは、本セミナーの会場である横浜CC西コースを改造したばかり。“ミニマリスト”(最小限主義者)とも評される彼らが牽引するトレンドは、すでに日本にも上陸しているのだ。ゴルフの未来は過去の中にあったということか。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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