アウトサイダー・アートを代表する伝説的芸術家アドルフ・ヴェルフリ 日本初の回顧展

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愛知県の名古屋市美術館で特別展「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」が開催中だ。

「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」は、アウトサイダー・アートを代表するアドルフ・ヴェルフリ(1864年-1930年)の日本初となる大規模な個展。スイスの首都ベルン近郊の貧しい家庭に生まれたヴェルフリは、31歳の時に入院した精神科病院でそのまま66年の生涯を終えた芸術家だ。病院で描かれた彼の自己没入的な作品は、戦前のシュルレアリスムの画家たちをはじめ、多くの芸術家に影響を与えた。

同展では、超人的な表現力で描き出された彼の奇想天外な物語が約74点の作品によって紹介される。芸術の伝統的な訓練を受けていない、いわゆる“アウトサイダー”である彼の画業は人々を驚かせるだろう。【東海ウォーカー/利川果奈子】