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2017年3月14日(以下すべて米国日時)、MicrosoftはWindows 10 Insider Preview ビルド15058を、ファーストリングを選択したPC向けにリリースした。3日前にリリースしたビルド15055と同様にバグフィックスを中心としたビルドである。

○Creators Updateは完成目前!

Windows 10 Creators Updateはほぼ完成し、リリース時期と目されている4月上旬というウワサは本当かも知れない。まず上図で示したバージョン情報ダイアログから評価版に関するメッセージが削除され、デスクトップ右下に示されていたバージョン情報(ウォーターマーク)も消されている。また、ビルド15055でも「設定」の<システム/バージョン情報>で確認できるエディションも、それまでのWindows 10 Insider PreviewからWindows 10 Proに変更された。

さらにWindows 10 バージョン1607でも、「間もなくWindows 10 Creators Updateをお使いいただけます」というメッセージと共に、Windows 10 Creators Updateの新機能をアピールするWebページをMicrosoftは設置している。仮に本ビルドをRTM版としつつも、後述するように確認済みの問題は已然と残っているため、まだ、"完成した"とは言い切れない。だが、ここからバグフィックスを行いつつ、数週間の最終的な動作検証を行い、4月上旬頃のリリースに至るのではないだろうか。

ちなみにビルド15055からビルド15058では不可解な現象に出くわした。エラーコード0x8024a112が発生し、更新プログラムを適用するための再起動ができなかったのである。Microsoftのエラーコード一覧表にも同コードに関する記述は見つからず、手詰まりになってしまったため、スタートメニューの電源ボタンから<更新してシャットダウン>を選択して処理を実行。シャットダウン後にPCの電源を入れると、無事問題なくビルド15058の適用が始まった。他のPCでは問題なく更新できたので、極めて一部の環境で発生する問題と思われるが、読者諸氏が遭遇した場合は筆者の手順を参考にして頂ければ幸いだ。

それでは、ここからはPC版ビルド15058の修正内容と確認済みの問題を紹介する。まずは修正箇所から。

・「ストア」など一部のUWPアプリケーションで、通知を受け取れないバグや「ストア」からUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションの更新が実行できなかった問題を修正した。
・一部のUWPアプリケーションはタイトルバーにパッケージ名が表示されることがある問題を修正した。
・Microsoft Edge: ウィンドウをデスクトップ半分以下にスナップした後に、全画面表示もしくは最大化する際に発生していた問題を修正した。
・Microsoft Edge: 動画コンテンツをフルスクリーンで再生する際、マウスポインターが消えない問題を修正した。
・「設定」の<ネットワークとインターネット/Wi-Fi>を開くと、「設定」がクラッシュしてしまう問題を修正した。
・スリープ状態からの復帰時にPCをロックする設定が有効の場合、解除後にデスクトップセッションがクラッシュする問題を修正した。
・暗号化済みPDFファイルの名前を変更すると、既定のPDFリーダーがリセットされてしまう問題を修正した。
・Miracast経由で高DPI PCから他の高DPIデバイスに接続すると、ビデオ再生品質が低下していた問題を修正した。

次にPC版の確認済み問題を紹介する。

・一部のPCはSYSTEM_PTE_MISUSEエラーが発生し、ビルド15002以降に更新できない。
・ビルド15031で新規作成したアカウントを用いると、広告IDの設定ミスに伴ってアプリケーションなどがクラッシュする。回避するには、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AdvertisingInfoキーを削除すればよい。
・Surfaceファームウェアアップデートの適用が保留中の場合、再起動をうながすダイアログがポップアップしないバグが確認されている。「設定」の<更新とセキュリティ/Windows Update>から状態を確認してほしい。
・特定のハードウェア構成では、配信時にゲームバーのウィンドウが緑色で点滅することがある。ただし、配信映像の品質には影響していない。
・Microsoft Edge: 同一オリジンiframeを使用したWebサイトで「F12開発ツール」を使用すると問題が発生する。
・Microsoft Edge: 「F12開発ツール」のタブにフォーカスが移動しない。
・Surface Pro 3およびSurface 3にSDカードを挿入している際は、新ビルドに更新されない。

ビルド15058ではようやくIPv6を起因としたビルド更新に失敗するバグが修正されたが、PCゲーム周りのバグは優先度が低いせいか、本ビルドでも手付かずのまま。この辺りの進捗状況は気になるものの、本連載もWindows 10 Insider Previewの存在や、WaaS(Windows as a Services)という概念が浸透したと判断し、ここいらで一区切りとさせて頂きたい。Redstone 3(仮称開発コード名)の変化も気になるが、その辺りはタイミングを図りながら別稿で読者諸氏にご報告する。

阿久津良和(Cactus)

(阿久津良和)