米SXSWでワールドプレミア! (C)2017 キングレコード

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 「シン・ゴジラ」や実写版「進撃の巨人」2部作の特殊造形プロデューサーとしても知られる西村喜廣の監督最新作であるスプラッター・アクション「蠱毒(こどく) ミートボールマシン」が3月11日(現地時間)、米国テキサス州オースティンで開催中のSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)でワールドプレミアされた。

 主人公は、名バイプレイヤーとして知られる田中要次が演じる冴えない中年男、野田勇次。謎の生命体に襲われた人々は、ネクロボーグと化し、殺し合いを始める。だが、生命体に寄生されてもなぜか人格だけは失われなかった勇次は、密かに思いを寄せていたカヲル(百合沙)を守るため、ネクロボーグに立ち向かう。

 本作は、海外でもカルト的な人気を誇る「ミートボールマシン」(2005)に続くシリーズ第2弾。山本淳一監督と山口雄大監督に代わり、前作で特撮監督を務めていた西村監督がメガホンをとった。西村監督は、俳優として出演する新作映画をカナダで撮影中のため上映会を欠席したが、「4トンの血のりを使いました!」と、上映前に観客たちにビデオメッセージを送った。

 ホラーやコメディといったジャンル映画を特集するミッドナイターズ部門でのオールナイト上映によるお披露目とあり、客席には「鉄男」や「AKIRA」など日本発のジャンル映画ファンも多く見られた。案の定、血のりがこれでもかというほど大量に吹き出すアクションシーンでは、どよめきと拍手が湧いた。また、中年男性の純愛やセクシャル・コメディ的な要素も盛り込まれているせいか、スプラッター・アクションとは思えないほど笑いが起こった。

 「蠱毒(こどく) ミートボールマシン」は、SXSWを皮切りに海外のファンタスティック映画祭を巡回する予定だという。日本では、2017年に東京・新宿武蔵野館で公開。 (立田敦子)