ネット販売した毛糸で大富豪に(出典:http://www.scmp.com)

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宝くじが当たって突然億万長者になる人もいれば、あるものをネットで販売して多くの富を得るというケースもある。それが「毛糸」となれば驚くのも無理はない。このほど、中国北部に暮らす農夫たちが巨額の富を得るまでになったという。『South China Morning Post』や『Oddity Central』が伝えている。

中国北部河北省のケイ台市から車で3時間半ほど奥地に入ったところに東高庄(Dong Gao Zhuang)という村がある。人口約2000人というこの小さな村では、ほとんどの人が穀物や麦を栽培して生計を立てているという。しかし村人たちの暮らしは貧しく、満足な食事が食卓に上ることは少ない。

そんな村人たちの困窮した生活がここ数年で変化しつつある。なぜなら一人の村人が農家をやめて「毛糸」をネットで販売するというビジネスを始めたのだ。羊毛を購入して毛糸にし、中国最大手と言われるアリババグループの「淘宝網(taobao.com)」で販売すると、たちまちビジネスに火がついたそうだ。

毛糸ビジネスを初めておよそ3か月後には、20,000人民元(約332,000円)の利益をもたらした。中国の最低月収が日本円で約38,000円というから、かなり大きな収益になっているようだ。若い村人が始めたネットビジネスにならって、現在では村のリーダーとなる人物がこの毛糸ビジネスを伝授し、村民たちは土地を売却・賃貸するなどして毛糸ビジネスに集中しているという。

この毛糸ビジネスは今や村全体を救う主要ビジネスとなっており、「淘宝網」に400以上のeショップを持っている。村の中にはすでに多額の富を手にして「億万長者」クラスの者もいるそうだ。

『Oddity Central』が伝えるところによると、小さな村で億万長者が誕生するのは河北省だけではないようだ。数年前に陝西省の南劉村では、村人たちが株の取引をネット上で始めたことで莫大な利益を得るようになったという。いずれも現代のネットビジネスに携わることで多くの富を手にしている様子だ。しかしながら数年前、陝西省の別の村では貧困ゆえに小動物を繁殖させて毛皮を販売するビジネスに力を入れており、その残虐な殺害方法や子供たちへの影響が批判の対象となっていた。

中国の小さな村では、多くの住民は農業に従事し、わずかな収入を得ているのみだ。親の仕事を手伝うために高校を辞める子供たちも少なくないという。河北省の毛糸ビジネスが村全体で軌道に乗れば、貧困に苦しむ子供たちの教育面にも改善の兆しが見えてくるであろう。

出典:http://www.scmp.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)