元中央競馬の名騎手で、一昨年9月に引退していた藤田伸二氏(45)が、ホッカイドウ競馬で騎手復帰を目指す意向であることが分かった。本人も、14日夜に更新したオフィシャルサイトにて、復帰の意向を認めている。

■藤田氏の輝かしい経歴

 1991年から2015年まで24年間日本中央競馬会(以下JRA)の騎手として活躍。デビュー年のラジオたんぱ杯3歳ステークスで重賞初勝利を飾ると、2年目の92年にはエリザベス女王杯で、タケノベルベットに騎乗してG1レース初制覇。

 引退までに有馬記念、オークスなど17のG1レースを制するなど、通算で1万5271レースに騎乗して1918勝している(うち重賞レース93勝)。

 また、フェアプレーに徹した騎手としても知られており、2004年と2010年の2度特別模範騎手賞を獲得している。

■復帰の経緯は?

 15年の9月6日、札幌競馬の第7レースでイキオイに騎乗。レース終了後に現役引退を発表した。

 引退後は札幌市内で飲食店を経営していたが、現役時から地元のホッカイドウ競馬に愛着を持っており、現役騎手と親交を深めていた。

■中央競馬から地方競馬への転身例は?

 小牧太や内田博幸などのように、地方競馬のトップジョッキーが中央競馬入りして活躍する例は多いが、今回のように中央競馬騎手から転身して地方競馬に転身するのはレアケースだ。

■本格復帰するために必要なことは?

 中央競馬にて騎手の経験を有していても、地方競馬に移籍するためには新規騎手免許試験を受験して合格しなければ、騎手として騎乗することはできない。昨年は8月までに募集が締切となり、1次試験(筆記と実技)が9月中旬に行われた。その後、身体検査や2次試験が行われ、最終合格者は11月中旬に発表された。受験機会は、原則として主催者ごとに年1回のみとなる。

 今回は、中央競馬で活躍した元騎手がホッカイドウ競馬で復帰を考えているケース。そのため、新規騎手免許試験を受験して合格しなければならない。騎手として復帰するためには、いくつかクリアしなければならないハードルもあるが、試験に合格して本格復帰となると話題性はかなり高い。

 現在、地方競馬の売り上げは着実に伸びているが、藤田氏が復帰することになればさらに活性化されることが予想される。「現役復帰はあくまでもプランのうち」とするなど控えめではあるが、復帰への挑戦ははじまったばかり。その行く末は、これからも要注目だ。