■パリバ・オープンで西岡躍動!

 13日、テニスBNPパリバ・オープンで西岡良仁がトマス・ベルディハを破る快挙を成し遂げ4回戦へと駒を勧めた。日本人の男子テニスプレーヤーと言えば100人が100人とも錦織圭と答えるだろうが、この快挙で西岡の存在感を示すことができたに違いない。次戦はスタン・ワウリンカでこの試合に勝つことができれば、一気に皮が剥けると考えていいだろう。

 ベルディハ戦はとにかく粘りの展開だった。1セット目は1ー6と全く歯が立たない状況だったが続く2セット目になんとかくらいついた。タイブレークに持ち込むと7ー5でせり勝ちベルディハから1セットもぎとった。続く第3セットはがっぷり四つの試合展開だったがベルディハを紙一重でかわし勝利をものにした。

 この試合はベルディハの調子が良くなかったかもしれないが、逆転で勝った西岡は賞賛に値する。ベルディハは昨年終了時点で世界ランキング10位につけるほどの実力者だ。マレーやジョコビッチも格下に負けることがあるからぬか喜びする事は出来ないが、現在世界ランキング70位の西岡にとっては自信のつく勝利となる事は間違いない。この試合中、西岡の中でブレイクスルー(急激な成長)があった事は大いに考えられる。

■ワウリンカを破ったら

 次のワウリンカは西岡にとってベルディハ以上の壁となることだろう。もしかしたらベルディハは次のワウリンカ戦を意識するあまりピークを持ってきていなかったかもしれない。そして逆にワウリンカは次の試合で難敵ベルディハと戦うことでピークを持ってきているかもしれない。しかも「ベルディハを破った西岡」という事で開始からトップギアでくる可能性も高い。

 気が早いかもしれないが、そんな状態のワウリンカを破ったら西岡の実力はいよいよ本物であると言える。日本テニス界に錦織圭の他にエースが誕生する可能性がある。そしてそうなれば錦織にとっても刺激を与えられることとなるだろう。いずれにせよ次のワウリンカ戦は見ものだ。

■日本テニス界に追い風

 今回のベルディハ撃破劇は西岡の世界ランキングも引き上げることだろう。さらに注目を浴びることで実力以上のものを発揮できるようになるかもしれない。より試合に打ち込める環境ができ、テニスに集中することができる。ゆくゆくはシードももらえて有利な状況を手に入れることもできる。

 もちろん決して甘くはないが、そうなる可能性も考えられる。そうなった時、錦織も西岡に負けまいとさらに奮起してくれれば、日本人初の4大大会の覇者が誕生するかもしれない。さらには下の世代にもいい影響を与えることができる。今後のテニス日本勢から目が離せない!