痛みには、医師の診察や痛み止めが必要な場合があれば、何よりも不快だけど一時的なものもあります。ここでは、あまり深刻ではない痛みを、気力で治す方法を2つ紹介しましょう。いずれも、ワシントン大学医学部の疼痛の専門家、David Tauben教授が勧めている方法です。

教授によると、最初の痛みを感じたら、まずは「危険」と「ダメージ」の違いを認識することが重要なのだとか。「ダメージ」は乗り切ることができますが、「危険」はすぐに治療が必要になります。

つま先をぶつけた、紙で皮膚を切った、肘を打ったなどの「ダメージ」であれば、深呼吸をして落ち着くことで、自己催眠を試すことができます。

安全で安心できる場所を想像して、心の中でその場所に行ってみましょう。すべてがうまく行っているときに、穏やかで快適な場所に物理的にまたは感情的にいる訓練をし、そのような気持ちを練習しておく必要があります。そうすれば、物事がうまく行かないとき、その場所に戻れるのです。


たとえば、あなたにとって安全な場所がビーチだったとします。潮の香り、波の音、優しい風を想像してください。できるだけたくさんの感覚を思い出せるほど、効果が高まります。

それで効果がなければ、気を紛らわすのが2つ目の方法です。Tauben教授は、課題に積極的に取り組むと、痛みを乗り越えられると言います。スマホでゲームをしたり、仕事に没頭してみてください。課題が難しいほど効果は高まります。心と体が焦点を変え、新しい体験に心のリソースを専念させてくれるでしょう。


How to Block Out Pain | The New York Times

Patrick Allan(原文/訳:堀込泰三)