ヘタレ刑事土井を演じる和田聰宏が最終回の見どころを語る/(C)NTV

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3月19日(日)に最終回を迎える日曜ドラマ「視覚探偵 日暮旅人」(毎週日曜夜10:30-11:25日本テレビ系)。作品にスパイスを加える存在となっているヘタレ刑事・土井潤一を演じる和田聰宏に、最終回の見どころを聞いた。

【写真を見る】和田は「画面の後ろの方ですが、増子(シシド)といるときの土井の表情にも注目してください」/(C)NTV

――クランクアップを迎えますが、土井を演じていかがでした?

シシド(・カフカ)さん演じる増子の相棒として一緒に行動していたんですけど、大体蹴られてましたね(笑)。堤(幸彦)さんが「面白くイジってあげよう」といろいろ演出をしてくださって、僕が予想していた以上に、土井のイメージがどんどんとMっぽく膨らんでいったという。

増子がSなのでその対比というか、パワーバランスだと思うんですけど、後半は本当に蹴られてばっかりでした…。 

――第5話ぐらいからは、増子にアゴだけで使われていましたもんね…。

「土井君」って呼ばれていたのが、途中から「土井」になりましたからね。僕も最初の方は「呼び捨てかよ」って反抗もしていたんですよ。でも、終盤ではそれも受け入れちゃってます(笑)。

――堤監督の作品に出演できたことについては?

うわさでは聞いていたんですが、実際堤さんと仕事させていただくと常にたくさんのことを求められるので、それに応えていくという楽しみもありますし、「こんなことやるの?」とビックリすることもある。

自分だけでは気付けなかった芝居の方法を教えてくれて、キャラクターを膨らませていただいています。若干、監督に甘えてしまっている部分もあるのかもしれませんが…現場は楽しいですね。

――堤監督からはどんな注文がありましたか?

「『キャーっ!』っとオカマっぽく叫んで」とは言われました。そうすれば「土井は何をやってもヘタレな感じに見える」っていう堤さんの中ではあるみたいで。蹴られたり、みんなにシカトされたり、土井は何でもありみたいな感じでひどいんですよね(笑)。

このドラマには3人の監督がいますが、堤さんによって「土井はイジってもいい」とインプットされているので、そこに関しては皆さんブレていないんです。

――特に第4話の銃を構えるシーンは…ダサかったですよね?

そうなんです。「ダサく構えてくれ」っていう注文があって。実はそのシーンの前、構える時に銃を落としてしまったんです。リハーサルでもテストでも落としてしまったんですが、「土井らしいから」ってことでそのまま撮影したんですが…カットされてましたね(笑)。

――シシドさんにお話を聞いたとき、「和田さんこそSキャラだ」というお話がありました

シシドさんは、動物っぽいんですよね。感性が野性的というか、もちろん頭でも考えている方なんですが、直感に正直に従っている人だと思うんです。そういう部分ではMというか、受け身なのかな。対して僕は、どちらかというと逆。頭で考えてサバサバとしてしている分、Sぽく見られるのかもしれません。

だけど、シシドさんのインタビュー記事を見た時に「僕そんなこと言ったかな」とも思ったんですけど(笑)。「気持ちわりーな」っていうのも、シシドさんがビールとケーキを一緒に食べるって話をされていて、僕からしたら甘いものとビールはきついなと。それを「気持ちわりー」って言ってしまったんです。常に「気持ち悪い」って言っているニュアンスでしたけど、決してそんな訳ではないですよ!(笑)

――シシドさんとは初共演でしたが?

最初にシシドさんを見掛けたときは、服装もきれいだし、格好いいし「この人とは絶対、気が合わないな」って思ったんですけど、話したらすごくいい人でした(笑)。

シシドさんもデビューが遅かったり、苦労されていた経験がある分、“普通”の感覚を持っている方なんですよね。だから話しやすくて「いい傷薬知ってますか?」みたいな日常的な相談もしちゃいます。シシドさん、おばあちゃんの知恵袋みたいになんでも知ってるんですよ。

――旅人のように、五感のどれかを発達させることができるとしたら?

耳、ですかね。単に聴力がないだけなんですが(笑)。もしかしたら自分だけが聞こえていない音がたくさんあって、その音が自分の耳に入ってきた時、感覚に変化があるのかなって。

せりふもリズム感が大切だと考えているので、耳が良ければ俳優としてやっていく上でも生かせると思います。ちなみにこれもカットされましたけど…第5話で犬飼役の吉田栄作さんが引いているサックスの音楽を、口ずさむと言うシーンがあったんです。撮影の1週間前に音源渡されたんですが、全然覚えられなくて。

でもシシドさんに聞かせたらすぐに覚えて…聞いてすぐに口ずさめるわけですよ。だから僕は、本当に耳が悪いんだなーと感じました。

――和田さんにとって今作はどんな作品になりそうですか?

「本編に対してはそんなに重要ではないけど、全編を見ていく上ではリラックスする部分」。今はそんな部分を任されてる気がするんです。

いつかはやりたかったけど、難しいと感じていたコメディー的な要素を持つ役を、堤さんの演出でやらせていただけたのがすごく大きなことだと思っています。第3者から見た僕に対するイメージは、二枚目の部類に入っていると思われがちですが、土井潤一というキャラクターを演じることによって「和田はこういう芝居もできるんだ!」と思っていただけたらありがたいです。

土井はすごく振り幅のあるキャラだと思うので、他の役を演じるときに、同じような役ばかりを演じるよりもすごく説得力が出る。正直、こういう役はどんどんやりたいです(笑)。

――最終回を楽しみにするファンへメッセージをお願いします

最終回では旅人が抱える闇、そして過去がどんどん明かされていきます。そして、前を向いて生きていく人たちも描かれているので、さまざま楽しみ方ができると思います。

僕については、増子といるときの表情を特に意識して芝居をしているので、どんな表情をしているか、画面の奥の方に目を凝らしてこらして見ていただけるとうれしいです!