ななみんの卒業ライブの写真はこちら

乃木坂46

乃木坂46 5th YEAR BIRTHDAY LIVE 〜橋本奈々未卒業コンサート〜

2017年2月20日@さいたまスーパーアリーナ


毎年、乃木坂46のCDデビュー日である2月22日前後に行われている“BIRTHDAY LIVE”。5周年を迎える今年の初日は、1期生である橋本奈々未の卒業公演であり、彼女が24歳となる誕生日でもある。


TEXT BY 田中 大

PHOTOGRAPHY BY 乃木坂LLC




開演時間を迎えて客電が落ちた瞬間、会場全体でまぶしく輝いていたのは、観客が掲げていたスティックライトのグリーンの光。橋本のイメージカラーで染め上げられた空間に、「サヨナラの意味」のイントロが鳴り響いた。そして、センターステージに橋本が登場。


背筋をまっすぐに伸ばし、言葉の一つひとつをじっくり噛み締めるように歌っている姿が凛々しい。メインステージにいるメンバーたちに向かって花道をゆっくりと歩いていった彼女を、大きな歓声が包んでいた。



BIRTHDAY LIVEは、1stシングルから順番に披露しながらグループの足跡を辿るのが慣例となっているが、この日のセットリストは橋本の選曲を踏まえて構成されていた。「ガールズルール」「制服のマネキン」など、シングルのタイトル曲を連発したオープニングの5曲を経て迎えた最初のインターバル。「どんなライブにしたい?」とキャプテンの桜井玲香に訊ねられ、「最後ですからこの景色を焼きつけつつも、皆さんが帰った後もこびりついて離れない景色を見せつけていきたいです。網膜にこびりついてやるつもりです!」と力強く語っていた橋本。そして、多彩なナンバーが、さらに届けられていった。



「偶然を言い訳にして」「せっかちなかたつむり」「やさしさとは」など、橋本が参加しているユニット曲やカップリング曲がたくさん披露されたなか、異彩を放っていたのは、本来は彼女の参加曲ではない「生まれたままで」。以前から「いちばん好き」と公言していたこの曲を、心をこめて歌っている彼女の姿は、とても瑞々しかった。


歌い終えた橋本は、この曲のセンターポジションを務めていて、誕生日が同じでもある 伊藤万理華 をメンバーたちと一緒に祝福。ケーキに乗っていたイチゴを橋本に「あーん」と食べさせてもらった伊藤は、「いいでしょ?」と、とてもうれしそうであった。


名コンビとしてファンの間で定評のある白石麻衣とのユニット曲「孤独兄弟」を経て突入した終盤も、橋本の存在感が光る曲が続いた。橋本、白石、松村沙友理による“御三家”の見納めとなった「Threefold choice」、たくさんのメンバーたちと一緒にパフォーマンスをする姿が実に楽しそうだった「そんなバカな…」などの後、橋本は想いを語った。


「ステージ上でメンバーのみんなを見ることも、もうないんだなと思ってます。平日なのに、皆さんがこんなにいてくれてうれしいです。本当にありがとうございます」。


そして、「孤独な青空」が本編を締めくくった。爽やかさにどこか切なさを湛えているメロディが、会場の隅々にまで広がっていく。ステージ上のメンバーたちはもちろん、ペンライトを振りながら一緒に歌う観客も、感極まった表情を浮かべていた。



「ななみん! ななみん!」という熱いコールに応えて行われたアンコール。橋本はひとりでステージに現れた。「今日で卒業します。これからも人生の節目節目で聴くことになるんだろうなと感じてる曲です。“ないものねだりはしたくない”って歌ってるけど、こんなに素敵な景色を何度も何度も目の前にしてるのに、別の道を進みたいと思うのが、いちばんのないものねだりだなと感じてます。……けど、私が選んだ先に正解があると信じてます。今日、みなさんと私がお別れして、その先にある皆さんの道に楽しいこと、うれしいこと、幸せなこと、これで良かったと思えることがたくさんあるのを願ってます。今まで、たくさんの応援をありがとうございました」という言葉を添えてスタートさせた「ないものねだり」。時折、声を詰まらせつつも、気丈に歌い上げた姿は、乃木坂46としての活動に真剣に取り組み続け、常に仲間たちを温かく支えてもいた彼女の軌跡と鮮やかに重なるものがあった。



ステージ上に他のメンバーたちも再登場。白石が橋本への手紙を読み上げる場面は、たくさんの人々の涙を誘っていた。しかし、寂しい気持ちが漂う会場のムードを切り替えるかのように、「いちばんミスの少ないライブになりました(笑)。本当、良い思い出になりました。こうして過ごせるのが幸せです!」と明るい表情で語っていた橋本。彼女らしさを改めて感じる場面だった。


ラストを飾ったのは、2回目の披露となった「サヨナラの意味」。別れを惜しむ歓声が、客席から上がり続けていた。そして、「5年間、本当にお世話になりました。これからも私は私らしく頑張ります。皆さんのご多幸をお祈りします」というメッセージを残し、ゴンドラに乗って去っていった橋本。会場一杯に響き渡った拍手と歓声は、まさしく“完全燃焼”という表現がふさわしい乃木坂46での彼女の活動を讃える気持ちに満ちていた。



SETLIST


01.サヨナラの意味

02.気づいたら片想い

03.ガールズルール

04.バレッタ

05.制服のマネキン

06.会いたかったかもしれない

07.偶然を言い訳にして

08.せっかちなかたつむり

09.指望遠鏡

10.13日の金曜日

11.でこぴん

12.世界で一番 孤独なLover

13.やさしさとは

14.ダンケシェーン

15.僕が行かなきゃ誰が行くんだ?

16.Tender days

17.革命の馬

18.ボーダー

19.制服を脱いでサヨナラを…

20.ポピパッパパー

21.遙かなるブータン

22.太陽に口説かれて

23.シークレットグラフィティー

24.あの教室

25.ハウス!

26.ロマンスのスタート

27.転がった鐘を鳴らせ!

28.ここにいる理由

29.君は僕と会わない方がよかったのかな

30.自由の彼方

31.生まれたままで

32.孤独兄弟

33.魚たちのLOVE SONG

34.Threefold choice

35.ロマンティックいか焼き

36.そんなバカな…

37.孤独な青空

[ENCORE]

01.ないものねだり

02.サヨナラの意味