川崎の鬼木監督は、リードを許した前半30分過ぎに6つのポジションで選手を入れ替える大胆な采配を見せた。(C) Getty Images

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[ACL3節]広州恒大 1-1 川崎/3月14日(火)/広州

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は3月14日、各地で3節を開催。中国・広州では、広州恒大対川崎フロンターレが行なわれ、川崎は土壇場で追いつき、1-1の引き分けに終わった。

 持ち前のテンポの良いパスワークでゴールに迫る川崎に対し、広州は外国籍選手を軸にした鋭いカウンターで川崎ゴールを脅かす。

 川崎は25分に、混戦から抜け出した阿部がエリア内で左足のシュートを放つが、惜しくも相手GKの好守に阻まれた。

 すると広州は直後の26分、自陣からのカウンターでリカルド・グラルが左サイドを抜け出す。中央のアランへラストパスを送ると、川崎も守備陣が対応するもののアランがトゥーキックでのシュートを沈め、広州が1点を先制した。

 先制を許した川崎は、広州の勢いに防戦一方となるものの、GKチョン・ソンリョンのファインセーブで、なんとか追加点を許さずに凌いでいく。

 川崎は34分にボランチの板倉に代えてFW森本を1トップとして投入すると、左サイドハーフで先発していた大島をボランチに回し、1トップの阿部を左サイドハーフへ。さらに右SBの井川をCBに、CBで先発の車屋を左SBへ、左SBで先発の登里を右SBに移すなど、6つのポジションで選手の組み換えを施した。

 前半は1-0で広州リードのまま終了した。

 後半に入っても互いに持ち味を活かした攻めを見せる。4分、広州はパウリーニョのパスカットからカウンターを繰り出し、アランがループシュート。これはクロスバーを越え、川崎は事なきを得る。川崎は6分に右サイドから小林が鋭いクロス入れるも、中央の森本には合わない。

 10分、川崎はカウンターから中村がドリブルで持ち上がり、小林へ絶妙なスルーパス。しかし、これはオフサイドの判定に。逆に広州は11分、R・グラルがヘディングシュートで狙うもGKチョン・ソンリョンが好守で防いだ。

 60分、CBの井川が負傷。MF長谷川が投入される。

 川崎は62分、大島のスルーパスから小林がシュートを放つがDFにブロックされる。そのこぼれ球を中村がボレーで狙うが枠を外れた。

 さらに67分にも中央から攻め込んだ川崎は、小林が反転しながら右足のシュート。しかしこれも枠を外してしまう。

 川崎は70分にビッグチャンス。バイタルエリア中央での小気味いいショートパスの連続から小林にパスが通る。小林はそのまま前方に抜け出すと、強烈な右足のシュート。しかし、シュートは左ポストを直撃。このリバウンドを再び小林がダイレクトで打ち返すが、シュートは枠に飛ばず。

 残り15分を切って試合は川崎が主導権を握る展開に。82分には切り札の三好を投入する。

 85分、最前線でパスを受けた阿部がターンから左足のシュートで狙うが、相手GKの好守に遭いゴールならず。

 試合は0-1で広州リードのままアディショナルタイムに突入。そして、その2分過ぎ、川崎に同点のチャンスが訪れる。ペナルティエリア内の浮き球に広州DFがハンドの反則。これを小林が落ち着いてゴール中央に沈め、川崎が同点に追いついた。

 試合はこのまま1-1の同点のまま終了。川崎が13・15年王者の広州恒大を相手に土壇場で追いつき、1-1のドローに持ち込んだ。川崎は3戦3分けとなった。

 川崎は次節、4月12日にホームの等々力陸上競技場で広州恒大と対戦する。