14日、中国北京市内のチベット仏教寺院・雍和宮で文化財にさい銭や線香を投げ込む客が後を絶たず、やむなくレプリカに置き換える事態となっている。写真は雍和宮。

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2017年3月14日、北京晨報によると、中国北京市内のチベット仏教寺院・雍和宮で文化財にさい銭や線香を投げ込む客が後を絶たず、やむなくレプリカに置き換える事態となっている。

あるネットユーザーが13日、雍和宮境内にある香炉に大量のコインが投げ込まれる様子を撮影した動画を公開した。現場には「お香やコインを投げ込まないように」との看板が掲げられているが、香炉の近くには1000枚はあろうかというコインが散らばり、通りすがりの観光客がさらにコインを投げ込んでいく姿が映っていた。

記者が現場を訪れた時も、何人かが熱心にコインを投げ入れている最中だった。周囲にはこれでもかというほどの注意書きがあったが、効果はさっぱりだ。注意を無視してコインを投げ込む観光客たちに話を聞くと「近視で注意書きが見えない」「文化財だから、当たらないように投げている」との答え。「みんなやってて楽しそうだから」と外国人観光客までが足を止め、落ちていたコインを投げ込む始末だ。

コインだけではない。文化財である香炉や、須弥山をかたどった像に火のついた線香を差し込む者もいる。雍和宮の管理責任者によると、「文化財を守るために須弥山の像をレプリカに交換した」という。コインなどから文化財を守るため、柵や警戒線の設置、ガラスによる保護などの策を採ることも可能だが、管理責任者は「視覚的な影響がある。やはり観光客にマナーを守るという自覚を持ってほしい」と語っている。

なお、投げ入れられたコインは関係者によって集められ、通常のさい銭と同じように扱われるという。(翻訳・編集/川尻)