マレーシアの首都クアラルンプールで、北朝鮮大使館の前に集まる報道陣(2017年3月13日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】マレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ(Ahmad Zahid Hamidi)副首相は14日、査証(ビザ)の期限が切れたまま同国に滞在している北朝鮮国籍の労働者50人を強制送還することを明らかにした。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害されて以後、マレーシアは北朝鮮に対抗して出国禁止措置を取ってきたが、今回は例外的に出国を認めることになる。

 マレーシアで先月、正男氏が猛毒の神経剤VXを使って殺害されたことをめぐり、同国と北朝鮮が双方の大使を国外追放とし、自国に滞在する相手国の市民の出国を禁止するなど対立が深まっていた。

 だがハミディ副首相は記者団に対し、ボルネオ島(Borneo Island)サラワク(Sarawak)州にある炭鉱で働く北朝鮮国籍の労働者50人を強制送還することを明らかにし、「(労働)ビザが切れて不法滞在となっているサラワク州の北朝鮮国籍の労働者を平壌(Pyongyang)に送る」と述べた。

 ただハミディ氏は、北朝鮮が自国民の出国を禁止したことへの対抗措置を取ったにもかかわらず、なぜ今回、北朝鮮国籍の労働者を出国させることに決めたのかについては明らかにしていない。
【翻訳編集】AFPBB News