ちょっと油断するとプニプニしてくる二の腕やお腹回り、太もも。これらは日々の生活で蓄えられてしまった皮下脂肪です。皮下脂肪はすぐに落ちないので、生活習慣や食生活を見直し、適度な運動もしなくてはなりません。でも全部は無理! という時に、漢方に頼る方法もあるんです。今回は皮下脂肪を落としてくれる「防風通聖散」についてご紹介します。

漢方ってお薬だよね?

病気の症状の緩和や原因となる菌の動きを封じ込めるお薬は、西洋医学が得意。主に一つの成分でピンポイントに症状を抑える働きがあります。即効性があり、すぐに効きめが現れるのも西洋薬の特徴です。これに対し、主に多種の生薬を配合し身体の治癒力を高めたり、身体そのものを元気にしていくのが漢方薬の仕事。

葛根湯や胃腸薬など即効性のものもありますが、じっくり時間をかけて効かせていく遅効性のものが多いのが特徴。体質改善にも適しています。漢方薬は自然に存在しているものを使っているため、副作用が少なく効き目がマイルドという点もあり、医師が西洋薬と合わせて処方してくれることもあります。

防風通聖散とはどんな漢方なの?

中国では800年以上も昔から存在していた漢方薬で、18種類の生薬でできている防風通聖散。血行を改善したり汗を出やすくして代謝をアップしてくれる効果が高い生姜(ショウキョウ)・麻黄(マオウ)・薄荷(ハッカ)・防風(ボウフウ)、冷えを改善してくれる芍薬(シャクヤク)・川キュウ(センキュウ)・当帰(トウキ)、便秘を改善してくれる芒硝(ボウショウ)・大黄(ダイオウ)・白朮(ビャクジュツ)、むくみを改善してくれる白朮(ビャクジュツ)・麻黄(マオウ)・滑石(カッセキ)・芒硝(ボウショウ)これらの効果が合わさることで、脂肪を分解・燃焼・促進し、体から排出してくれるのです。脂肪を落とす効果だけではなく、肥満につながる体質を改善できるところが防風通聖散の良いところなんです。

飲み方や注意すべきこと

防風通聖散もいろいろなメーカーから発売されており、名前が違うものもあります。コッコアポやナイシトールも防風通聖散です。いくら脂肪を落としてくれる効果があるといっても、やせ薬ではありませんから、これを飲んだだけで痩せていくという期待はせず、できるだけ規則正しい食生活と軽い運動くらいは併用しましょう。基本的には食前30分〜1時間くらい前に服用します。1日3回、食事ができなかった場合でも、ヨーグルトや野菜ジュースなど何かお腹に入れるとよいですよ。

本来はお湯に溶かしてゆっくり飲むのが良いのですが、時間がない場合は常温の白湯をたっぷり飲みましょう。薬効で代謝が良くなることをイメージして、続けられるくらいの軽い運動をすることで効果が高まります。漢方薬といっても副作用が出る場合もあります。体力が落ちている時や妊娠中、高齢者、胃腸が弱っている時には医師や薬剤師に相談してから服用することをおすすめします。


writer:しゃけごはん