高知ファイティングドッグズのホーム球場の一つ、室戸マリン球場

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 WBC日本―オランダ戦は後々まで語り継がれるに違いない。

 オランダは強かった。上位にMLBの一線級を並べた打線は失投を決して見逃さない技術と迫力があり、日本が繰り出す投手陣を脅かし続けた。日本は7回に飛び出した菊池の神がかり的な好守を含めて、その猛攻をしのぎ切り、決勝ラウンド進出の可能性を拡げる貴重な1勝を勝ち取った。両軍の選手たちは、国を代表する重圧の中、勝利のために死力を尽くした。WBC史に残る名勝負だったといえるだろう。

 そんなWBCに日本中の野球ファンが注目しているさなかに高知市で、それとは別の野球フィーバーが起こっている。独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスと契約した元MLBの超大物、マニー・ラミレス外野手が9日の入団会見に続き翌日から練習を開始。その姿に大勢の報道陣やファンが熱い視線を送っているというのだ。

元MLBの超大物ラミレスが
日本の地方球団に入った理由とは

 ラミレスはドミニカ生まれの44歳。MLBではインディアンスを皮切りに、レッドソックス、ドジャース、ホワイトソックス、レイズで19シーズンプレーした。全盛期はシーズン3割、30本塁打、100打点以上が当たり前のスラッガーで通算本塁打555本はMLB歴代15位にランクされる。とくにレッドソックス時代の活躍は目覚ましく、2004年には同チーム86年ぶりのワールドシリーズ制覇にも貢献した。WBCで日本の投手と対戦したオランダのMLB選手の打撃も凄かったが、MLB時代のラミレスは彼らをはるかに上まわる猛打を見せていたのだ。世界最高峰の打者のひとりといっていい。

 当然、もらっていた年俸も破格で、2001年にレッドソックスに移籍した時の契約金は8年で1億6000万ドル。年俸にすると約22億円だ。44歳と選手としての峠は過ぎているものの、そんな凄い選手がプロとはいえ、NPBからお呼びのかからなかった選手がプレーする独立リーグのチームに入団すること自体、驚きなのだ。

 ちなみに四国アイランドリーグplusの選手がもらう報酬は月額10〜40万円で契約期間の8ヵ月間支払われる規定になっているという。年収にすると下は80万円、上は320万円だ。ラミレスが22億円の年俸をもらっていたシーズンに150本のヒットを打ったとしたら、ヒット1本当たり約1500万円。その10分の1から5分の1ほどの年収の選手とラミレスは一緒にプレーするわけだ。ここで気になるのはラミレスの報酬だが、明らかにはされていない。特別な選手だから規定よりは上のはずだが、リーグの財政事情を考えると多くても500万円前後だろう。

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