元会社員・小渕健太郎がリアルな体験を投影 (C)2017映画「ちょっと今から
仕事やめてくる」製作委員会

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 福士蒼汰が主演した映画「ちょっと今から仕事やめてくる」の主題歌を、人気デュオ「コブクロ」が担当していることがわかった。元サラリーマンでミュージシャンへと転身した小渕健太郎が、リアルな体験を交えて書き下ろした。あわせて主題歌にのせた新予告編が披露され、仕事に疲弊する現代人の心を包み込む、優しさにあふれた仕上がりになっている。

 第21回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞に輝いた北川恵海氏の同名小説を、「八日目の蝉」「ソロモンの偽証」などで知られる成島出監督のメガホンで映画化。仕事の厳しいノルマで精神的に追い詰められていた青山隆(工藤阿須加)は、駅のホームで意識を失い電車に跳ねられそうになったところを、幼なじみのヤマモトと名乗る青年(福士)に助けられる。見に覚えのない隆だったが、ヤマモトとの交流を通じて明るさを取り戻し、仕事も順調に進むように。ところがある日、ヤマモトが3年前に自殺していたという事実を知ってしまう。

 そんな今作に、18歳から4年間会社員として働き、21歳にして主任に昇進するほどの優秀な営業マンだった小渕が共鳴した。無我夢中で外回りをしていた日々を「働くことで自分を知り、楽しい経験も多くあったが、心はボロボロ、身体だけで出社しているような日もあった」と振り返る。苦しい時期だったが、リフレッシュのために大阪・堺の商店街で路上ライブを始め、現在の相棒・黒田俊介との運命的な出会いを果たす。

 主題歌のタイトルは「心」。「心と体が離れてしまいそうになった時、そのバランスをどう生きるか」を自問し、「心と生きる」という結論を出して完成させた。小渕は「映画を見て、リアルに思い出したことがたくさんありました。その記憶が突き刺さった場所には、あのころ、うまくコントロール出来なくなっていた『心』がありました。自分の中には心というもう1人の存在があり、一心同体で、1人の人間として生きていると感じます。体が心を無視すると、何も感じなくなり、どこかで歯車が狂い始めます。心が体を無視しても、同じです」と話し、「心が生き生きし始めると、様々なイメージが沸き、閉じこもっていた時とは全然違う自分になれます。『心と生きること』。それが、自分の人生を変えるということを、この曲を通して、感じてもらえたら嬉しいです」と思いを込めた。

 楽曲に対し、ヤマモト役の福士は「映画を包み込んでくれるような優しい歌で、感動しました」と最敬礼。そして「登場人物の心にそっと寄り添うように書かれた詩が、演じ手の僕の心にも届き、聞いていて心地よかったです。『君は僕の心 生まれた時から共に生きてる』。2つの心は1つで生きている。この映画を見て、この音楽を聞くと、画と詩が重なり合うと思います」とコメントを寄せている。

 「ちょっと今から仕事やめてくる」は黒木華、小池栄子、吉田鋼太郎らが共演。5月27日から全国で公開される。