先月13日に起きた金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をめぐり、マレーシアと北朝鮮の対立が激しさを増す中で、北朝鮮は7日、同国に滞在中のマレーシア人の出国を禁止する措置を取った。マレーシアも対抗措置として、自国内にいる北朝鮮人の出国を禁止した。

これによりマレーシアに足止めされている北朝鮮人の数は、315人にのぼることがわかった。マレーシアの英字紙、ニュー・ストレート・タイムズが報じた。

一部メディアはマレーシア政府関係者の話として、同国に滞在している北朝鮮人は1000人にのぼると報じていたが、実際はそれより大幅に少ないことが明らかになった形だ。

マレーシアのザヒド副首相は12日、2014年から2017年の間に同国に入国した北朝鮮人は2453人で、そのうち現在もマレーシアに留まっている人は315人であると述べた。

2453人の内訳は労働者が801人で、うち180人がサラワク州の炭鉱で働いている。また留学生が11人おり、それ以外にも投資者向けの長期滞在プログラム「マレーシア・マイ・セカンドホーム」のビザを得て滞在している人もいるとのことだ。

この315人についてザヒド副首相は、現在は監視下に置いていないものの、監視するシステムは存在すると述べている。

また、ザヒド副首相が言及したサラワク州の炭鉱労働者については、同州の英字紙、ボルネオ・ポストが8日、信頼できる筋からの情報として、州内のスランティク炭鉱で働いていた北朝鮮労働者は昨年10月にすべて帰国したと報じている。つまり、現在マレーシアにいる北朝鮮人の数は、副首相の発表よりさらに少ない可能性があるということだ。

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