今度こそクランクアップまでお願いします!テリー・ギリアム
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 映画『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』などの鬼才テリー・ギリアム監督が長年温めてきた『ザ・マン・フー・キルド・ドン・キホーテ(原題) / The Man Who Killed Don Quixote』(ドン・キホーテを殺した男)の撮影がついに開始されたとIndieWireが報じている。

 ギリアム監督が幻想文学「ドン・キホーテ」を独自にアレンジして映画化しようとしている本作は、もともとドン・キホーテ役に『髪結いの亭主』のジャン・ロシュフォール、ドン・キホーテの従者・トビー役にジョニー・デップ、トビーが思いを寄せる女性にヴァネッサ・パラディが起用されていた。2000年に撮影が開始されたものの、屋外ロケで大雨にみまわれ機材が押し流されたり、ジャンが腰を痛めて降板せざるを得なくなるなど、予期せぬ事態が続き、製作中止となった。その様子は『ロスト・イン・ラマンチャ』というタイトルでドキュメンタリー映画化されており、映画ファンの間では不遇な運命をたどった企画として有名だ。

 それでもあきらめきれなかったギリアム監督。映画情報サイト/Filmによると、ドン・キホーテ役は、ジャンからロバート・デュヴァル(『地獄の黙示録』)、今年1月に死去したジョン・ハートさん、マイケル・ペイリン(モンティ・パイソンのメンバーの一人)、ジョナサン・プライス(『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』)へと変わり、トビー役もジョニーからユアン・マクレガー、ジャック・オコンネル(『不屈の男 アンブロークン』)、アダム・ドライバーへと変わっていた。

 そして今回、製作陣に近しい情報筋が、本作の撮影が先週に開始されたことを認めたとIndieWireが報じた。二転三転していたキャスティングだったが、昨年9月に撮影に入るだろうと報じられていた際に発表されていた、ドン・キホーテ役のジョナサン、トビー役のアダム、そして『007/慰めの報酬』のオルガ・キュリレンコというキャストのままで撮影に入ったものとみられている。

 ようやく撮影にこぎつけた本作に、2000年時にキャストに名を連ねていた女優ロッシ・デ・パルマも感激のようで、Instagramで本作のコンセプトアートが描かれた脚本の表紙に「ついにここまで来た。愛しているわテリー・ギリアム」というコメントをつづっている。ついに撮影が始まったと喜びに胸が高鳴る一方で、今回こそは撮影が無事終わってほしいと祈らんばかりだ。(編集部・石神恵美子)