Doctors Me(ドクターズミー)- おりものが水っぽいのはなんで…?懸念される疾患と婦人科受診のススメ

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おりものは女性にとって、その時の体調の変化などを表すバロメーターとも言えます。

そんな中、おりものが水っぽく大量に出る場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。

今回は 水っぽいおりものの正体や、原因、そしてなかなか婦人科受診に踏み切れない方へのアドバイスなどを医師に解説していただきました。

水っぽいおりものの正体は?


おりものは、卵巣〜卵管〜子宮腔内〜子宮頚管〜膣〜外陰部のどこかに由来する浸出液の集まりです。

細菌がいるかどうかや、血液や羊水が混じっているかどうかの検査は行いますが、尿や血液のようにおりものを採取してその成分を詳しく調べるということは通常しないため、成分については不明です。

「水っぽいおりものが出ました」と言って婦人科を受診しても、同じものが受診時も出続けているということはなく、膣内を見てももうすでに水っぽいおりものは出てしまった後なので、結局なんだったのか正体は分からないままになってしまいます。

水っぽいおりもので懸念される疾患、症状


月経前や排卵日前


月経前や排卵日前には水っぽいさらさらしたおりものが出ることがある、という方もおられるようです。

妊娠


妊娠中はおりものの量が増えたり性質が変わることがあるので、妊娠初期に水っぽいおりものが出ることもあります。

破水


妊娠後期に水っぽいものが出た場合、破水して羊水が漏れ出していることがあります。

感染症(細菌、クラミジア、トリコモナスなど)


おりものの量が増える場合がありますので、女性器の清潔を保ち、性病の予防意識を高めることが必要となります。

がん


おりものの変化があり、調べてみたら子宮体がんだったケースもあります。

また、血液が出て不正出血となることもあります。

その他


入浴やプールに入った後に出る場合、膣に入った水が排出されていると言う事も考えられますし、おりものだと思っていたが、尿漏れだったということもあります。

おりものが気になる場合の検査


妊娠の可能性がある場合は尿や血液での妊娠検査を行い、膣内に残っているおりものを培養したり顕微鏡で見て、感染症がないか検査します。

また、膣や子宮口の状態を見るための内診や、子宮や卵巣の状態を見る超音波検査、ホルモンの状態を見るために血液検査をすることがあります。

他にも、子宮頸がんや体がんの検査を行うケースも考えられます。

おりものが気になる場合の治療


妊娠中で破水している場合は、胎児の状態や感染の有無によって治療を行い、感染症がある場合は、薬での治療を行います。

また、ホルモンの乱れがある場合は、ホルモン剤での治療を行う場合もあります。

水っぽいおりものの対策方法


原因が様々であったり原因不明のこともあり、こうすれば治るということはありません。

しかし、月経周期の特定の時期に出やすいということが分かっていれば、あらかじめその時期にはおりものシートや、厚めのナプキンを使用し、漏れを防ぐことは可能でしょう。

婦人科を気軽に利用できない人に対するアドバイス


日本は子宮頸がんや乳がん検診の受診率が低く問題となっていますが、欧米ではかかりつけの婦人科を持つのが常識となっています。通いやすく何でも相談しやすい婦人科を見つけておかれることをおすすめします。

内診は恐怖感がある、超音波検査でいつも痛みがあるといった心配事についても、初診時に記入する問診票に書いておけば、できる限り配慮してもらえます。

最後に医師から一言


おりものの変化を感じられたら婦人科受診をおすすめします。

そのおりものが出た原因が必ず分かるということではありませんが、治療が可能、必要な病気がないかが分かるだけでも安心できるでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)