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テーマ=『デジタル×価』

“最強のよそ者”として、数々の業界でビジネスに変革をもたらし続けてきた伊藤嘉明が、”趣味も仕事もフルスイングする価値”について考える連載コラム『伊藤嘉明の「人生万事振り切るが価値」』。希代のゾンビマニアにして無類のクルマ好きでもある彼が、最近海外通販でポチッたという、いま1番お気に入りの自転車とは……?

 

最近仕事がいろいろと忙しくなってきてしまい、大好きな“サバゲー(サバイバルゲーム)”にも行ってない。一番ハマっていた時は、雪の中でも必死に電動ガンのバッテリーを温めながら、匍匐(ほふく)前進していたなぁ。でも、今は寒いからやらない。はい。

え〜、ということで、もっぱら暖かい部屋で夜中に、ガジェットをポチッとする行為の繰り返しの日々を送っております。そんな中、久々のお気に入りを見つけてしまいまして……。全国にいる(と思われる)親愛なる我がコラム読者の皆さんに報告しなくてはいけない、と愛機『MacBook』に向き合ってるわけです。

新しいおもちゃを発見!

一晩(真夜中の4分くらい)熟考してポチッ!



ことの発端はある夜、友人のFacebookの投稿でめちゃくちゃイケてる自転車を発見したところから。ロードバイクでもなくマウンテンバイクでもない、いわゆるファットバイク。最近流行りのファットなタイヤを履いているあのファットバイクね。コイツはその中でもかなり特異なデザイン。当然その瞬間友人にメッセンジャーを送り、3秒後にはそのメーカーのWebサイトにかじりつき状態だったというわけ。

そして一晩じっくりと悩んだ挙句(23時57分から24時01分すぎくらいまででしょうか)、めでたく購入と相成りまして。しかもポチってから2日目に自宅に届くというスピード配送。国際便ということでスピードには期待もしていなかったぶん、驚きと喜びのミックス状態。ま、送料は高かったが……この際そこには目をつぶります。



いかついけど走りは本物

その名も『BUZZRAW』



で、このイカしたチャリを作っているのが「Coast Cycles」というシンガポールの新進気鋭の自転車メーカー。プロの自転車レーサーでもあるヤンセン・タン氏が、2014年に始めたブランドだ。



(Coast CyclesのWebサイト)

タン氏曰く、「自分が納得のいくカッコいいデザイン、かつクオリティを持った自転車がないので、それならば自分で作ってしまおう!」というのがこのメーカーの成り立ち。しかも、単なる奇抜なデザインを狙ったのではなく、街乗りや日々の通勤にもがっつり使えるように、徹底的にこだわって作ったという。そんなストーリーを読んで、ガジェット大好き野郎上級ランキング常連者でもあるこの私の血が騒がないはずがない。東南アジア、しかもシンガポールのブランド? と最初はビックリしたのだが、とにかくこのブランドの『BUZZRAW』というモデルのデザインに、完全にノックアウトされたのだった。

なんせガジェット好きな男子ならば、このいかつい感じ、かつ若干コミカルでスーパーワイルドなデザインは皆気になるだろう。バイクみたいなワイルドチャリ。重そうにみえるが(実際持ってみるとかなり重いんだけど)、SRAM X4の8段ギアのおかげで、乗り味はとてもスムーズ。試乗した知人らも、「お! 軽い!」とビックリ。



しかもすごく珍しいのが、ペダルの位置を自分で調整して前後に動かせるという細かな配慮。こういう設計ってあまり見かけない。やはりプロの自転車乗り、目の付け所がなかなかに素晴らしい! ユニークなデザインとなかなかの乗り心地、いや漕ぎ心地(?)も相まって、週末に乗ってみようかな、と買ったはずが、日々の通勤快速になってます。このバイクが来るまでは、大学時代に買って以来、何度もフルレストアして、今も大切に乗っている28年前のTREKのマウンテンバイクがメインマシンだったのですが、その座はBUZZRAWに移りそうな予感。

一番似合うシーンはやっぱり、

週末用ならぬ終末期用の移動手段でしょ!





もちろんこういうデザインなので、それに似合ったヘルメットをかぶらないと雰囲気が出ません。こういうところ、私は形から入るわけです。これ、ガジェット大好き野郎の基本中の基本ですね。ちなみに写真でかぶってるメット、これサバゲー用に所有しているSWAT特殊部隊のヘルメットね。うーん、かっこいい。

そんなこんなで、ここ最近毎日欠かさず乗っているのですが(前に買ったもっと値段の高いロードバイクは、ほとんど乗っていないというのに……)、やはりこのチャリ、一番似合うシチュエーションはあれですな。通勤とか趣味で乗るのもいいんだけど、一番似合うのはやはり!

……ゾンビ終末期での移動手段かと!

ガソリンがなくてもへっちゃら。なんならゾンビの残骸(亡骸?)がゴロゴロしている悪路でも楽々と食料調達に行けるかな、と。ダリルにも乗ってもらいたいですな、いや真面目に。なんてイメージトレーニングをしながら、通勤快速に使っているわけです。あ〜! 早くそんなシチュエーションで走ってみたい!

着々と終末期(ゾンビ・アポカリプス)に向けて準備が整っているなぁ、うん。週末用のチャリならぬ終末期用。あ、ターミネーターの世界でも似合うかもしれない。では皆さん御機嫌よう。アストロビスタ、ベイビー……。

文/伊藤嘉明

※『デジモノステーション』2017年4月号より抜粋

連載バックナンバー: 伊藤嘉明の「人生万事振り切るが価値」

いとうよしあき/X-TANKコンサルティング 代表取締役社長。数々の外資系企業での事業再生、マネージメント経験を生かし、可能性のある組織や人材を有機的に結合させたり、資金を投入することで、日本国内はもちろん、生まれ故郷である東南アジアでイノベーションと変革を巻き起こす。著作に『どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力』(東洋経済新報社)など。