ホンダS660でオープンドライブを楽しもう!

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長い冬も終わり、これから暖かくなる季節。お出かけには最適な季節がすぐそこまでやってきた。特にオープンカーのルーフを外してのドライブには絶好の時季。そこに好きな音楽がよく聴こえたら、それこそ最高だ。この3月、ホンダアクセスから登場したS660用「スカイサウンドスピーカーシステム」(フロント/リア用セット\82,080)は、まさにオープンドライブを彩るに最適なアイテムだ。

【写真を見る】Aピラーに取り付けられたスカイサウンドスピーカーシステムのツイーターユニット

S660は、ホンダが2015年4月に発売し、まもなく2周年を迎える軽自動車のオープンカー。発売当初は納車まで約1年待ち!という人気ぶりであったが、最近は仕様によっては約1ヶ月強で納車されるという。今なら絶好の行楽シーズンである「ゴールデンウィーク」に間に合う、かもしれない。

■ オープンカードライブの問題点を解決!高音質化も達成

さて、オープンカードライブの醍醐味である「ルーフを開けた状態で好きな音楽を再生」すると、当然ながら風切り音をはじめとして、車外からの音が盛大に聞こえてくる。かといって音量を上げれば、今度は音が外に漏れてしまう。オープンカーと音楽を共存させることは、実は難しい問題なのだ。「耳の近くにスピーカーを配置」すれば、この問題は解消されるが、どうしてもイヤフォンやヘッドフォン的な鳴り方となり、自然な音場を得ることが難しい。

そこでホンダアクセスはカーオーディオの老舗「アルパイン」と共同で、S660のオープンドライブに最適な、フロントとリアにスピーカーユニットを配置するオーディオシステム「スカイサウンドスピーカーシステム」を作り上げた。

標準のS660はドアに各1基、17cm口径のスピーカーユニットを配置している。まず、これをアルパイン独自の「DDリニア磁気回路」を搭載したユニットに換装して高品質化。

さらに音楽の情報量増大と自然な音場を得るべくフロントガラスを支えるAピラーに高域のみを再生するピラーツイーターを設置する。なお、標準装備のスピーカーとピラー部は取り外しての装着となるが、車両そのものに穴を開ける等の加工は行わないため安心して欲しい。

そしてリアスピーカーとして、運転席と助手席それぞれの左右耳元に中高域を奏でるヘッドレストスピーカーを配置。このスピーカーユニットは、アルパインによる新設計で、低歪かつ広帯域でフラットな特性を実現したとのこと。形状もS660に相応しい多角形形状だ。

これをシートに直接ではなく、ロールバーガーニッシュに設置。シートを動かせば耳との距離は多少変化するが、S660のインフォメーション・ディスプレイ内またはメーカーオプション「センターディスプレイ」内の調整機能で前後・左右の音量バランス調整が可能。好みに合わせて調整すればいいだろう。

これらのスピーカーシステムは、フロント用、リア用と単品販売しており、フロント用は48,600円、リア用は37,800円。取り付けはディーラーで行ない工賃が発生する。また、S660に既発売のオプションとして、ドア側に取り付ける2.5cmソフトドームツィーターGS-3930T(12,960円)が発売されているが、これが取り付けられている場合は、スカイサウンドスピーカーシステムのフロント用と同時使用することは不可。その場合は、既に取り付けたツイーターを回路から切り離し、フロント用を装着するか、リアスピーカーのみを取り付ければよい。ただし、スカイサウンドスピーカーはフロント/リアをセットで装着した場合に最高のパフォーマンスを発揮できる様に設計されているのは言うまでも無い。

■ 音楽のダイナミクスを見事に再現。ドライブを彩る魅力アイテム

試聴は、Moduloの純正アクセサリーをフル装備したデモカーに、iPhone7と6をApple純正ケーブルで接続。車両のエンジンを停止させ、ルーフを閉じた状態で行った。

まずセンターディスプレイの設定をすべてフラットにした状態で、オーディオ愛好家の間では定番の「ハンター/ジェニファー・ウォーンズ」をかけてみると、ヴォーカルは標準スピーカーとは比較にならないほどのクリアーさで、その効果を実感する。低域も引き締まり、切れ味が増す。標準スピーカーでは埋もれていたパーカッションの細かな音が、表情豊かに耳に届き爽快だ。面白いのは、車内に立体的な音場が展開されること。低域が運転席と助手席の中央付近に、明確に位置し、例えば8曲目「Wey Down Deep」冒頭、重低音を奏でる太鼓が、車両中央部の低い位置から、まるで湧き出す泉のごとく出てくる。低域の伸びも標準スピーカーでは得られなかったほどの低さで十分。

現代最高のメゾ・ソプラノ歌手、チェチーリア・バルトリが超絶技巧的なパッセージを華やかに歌い上げる1枚「禁じられたオペラ」は、そのダイナミックでエネルギッシュな歌声が、切れ味よく耳元で再現され心が浮きたつ。さらにミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの演奏が、バルトリを煽る様子を見事に再現してくれた。この楽しく美しい演奏を聴きながら、桜並木の美しい道の下、ルーフを開けて爽快に走ったら気持ちが昂ぶること間違いない。

標準スピーカーは、聴きやすい音ではあるものの「もう少しエッジが立てば……」と思っていたところが払拭され、音楽が活き活きとするのが、このスカイサウンドスピーカーシステムのよいところ。その良さが堪能できるのが、「ジャズ来るべきもの」でフリージャズの扉を開けたオーネット・コールマンが、1965年12月にストックホルムのジャズクラブでの名演を納めた「ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン Vol.1」。1曲目フェイシズ・アンド・プレイシズが始まるや否や、チャールス・モフェットが叩くシンバルが、まるで金粉を撒き散らしたかのように音が飛び散り車内に拡散。それに呼応してデヴィッド・アイゼンソンのベースが力強いビートを刻む。その土台に乗り、オーネットのサックスが音楽を牽引、加速させていく。この熱い演奏と緊張感は、標準搭載するスピーカーでは再現しきれず、スカイサウンドスピーカーシステムでなければ、この名奏の醍醐味は味わえない! と思うと同時に、この疾走する音楽を聴きながら、S660で芦ノ湖周辺や東富士五湖道路、長野県・八ヶ岳高原音楽堂までのカラマツ並木道、北海道・支笏湖周辺といったワインディングロードを走りたい気持ちにかられた――。

日本アカデミー賞で、最優秀音楽賞とアニメ史上初となる最優秀脚本賞を受賞した大ヒット映画「君の名は。」の劇中歌で、昨年の紅白歌合戦を沸かせたRADWIMPSの「前前前世」をかけてみところ、野田洋次郎の歌声がちょっと近いかなと感じた。

そこでセンターディスプレイを見ながら前後調整。個人的には3目盛りほど前寄りにした時が最も好ましく思えた。もちろん、後ろからエンジンサウンドや音楽を聴く音量で聴こえ方は変わるため、調整値は人それぞれ。ちなみに前だけにすると、リアスピーカーのアシストにより明瞭な音に慣れてしまった耳には物足りなく、リアだけにすると当然ながら低音が不足する。前後バランス調整は積極的に試し、自分好みの場所を見つけて欲しい。ちなみに、ホンダアクセスの推奨設定は、低音/高音共にデフォルトから+2目盛り、前後は前寄りに+3目盛り、左右はセンターだそうだ。

純正アクセサリーの多くは、新車販売と同時に一気にラインアップし、その後出てこない場合が多い中、発売から2周年を迎える時に誕生した「ドライブを盛り上げるアイテム」に心から喜びたい。

運転が楽しいS660を、一層楽しいものにする「スカイサウンドスピーカーシステム」。オーナーの方はもちろんのこと、S660の購入を検討される方は、ぜひこのオプションを導入されて、これからの時季、好きな音楽と一緒に、ルーフをあけて色々な場所を巡ってみてはいかがだろうか。【ウォーカープラス編集部】