プレイオフ進出を巡ってまさかの結末...

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◆ イタリア-メキシコと発表も...

 日本時間13日に行われた第4回ワールド・ベースボール・クラシックのプールD・最終戦。壮絶な打ち合いを制したメキシコがベネズエラを下し、勝ったメキシコは2次ラウンド進出をかけたプレイオフをイタリアと戦うことになった...はずだった。

 ところが、試合後に事態は一変する。『MLB.com』をはじめとする現地メディアが「プレイオフを戦うのはイタリアとベネズエラ」と一斉に報じたのだった。

 一体なぜこのようなことが起こってしまったのか...。これには同率で並んだ3チームの運命を決する“失点率”の計算方法に原因がある。

 3チームが1勝2敗で並んだ場合、順位決定方法のなかで最も優先されるのが「同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの失点数が少ない」こと。いわゆる“失点率”の低さだ。

 メキシコ-ベネズエラの試合後、現地放送などで紹介された“失点率”の比較が以下の通り。

・イタリア  失点:20 / 守備イニング:19 = 1.052

・メキシコ  失点:19 / 守備イニング:18 = 1.055

・ベネズエラ 失点:21 / 守備イニング:19 = 1.105

 この結果、最も数字の大きいベネズエラが敗退となり、イタリアとメキシコがプレイオフ進出。この事実は一度、WBC公式Twitterでも発表されている(※現在そのツイートは削除済み)。

◆ 「守備イニング」の数え方に問題

 ところが、その結論はくつがえった。問題となったのが、イタリア-メキシコ戦の「9回裏」についての考え方だった。

 日本時間3月10日に行われたイタリアとメキシコの一戦。覚えている方も多いことかと思うが、イタリアが9回に5点を奪う猛攻で試合をひっくり返し、ホスト国のメキシコを相手にサヨナラ勝ちを収めた。

 この時、メキシコは9回裏に1つのアウトも取れずに敗れている。それなのに9回裏を「守備イニング1」と計算するのはどうなのか、という議論が浮かび上がったのだ。

 たしかに、「守備イニング1」として計算するのであれば、9回裏の3つのアウトを取るまでプレーし続ける必要があるのではないか、と考えるのは自然なこと。勝敗が決してイニングが打ち切られることで、メキシコが“得”をしている可能性があるためだ。

 この結果、メキシコの守備イニングが「マイナス1」となり、3チームの失点率が以下のように変更。

・イタリア  失点:20 / 守備イニング:19 = 1.052

・メキシコ  失点:19 / 守備イニング:17 = 1.118

・ベネズエラ 失点:21 / 守備イニング:19 = 1.105

 ご覧の通り、メキシコの“失点率”が最も高くなり、メキシコが最下位に転落。イタリアとベネズエラがプレイオフ進出、という形に変更されたのだった。

 ホスト国・メキシコとしては悲劇のような結末となってしまったが、あすエスタディオ・チャロスで決戦を戦うのは「ベネズエラとイタリア」で決定。果たして、2次ラウンド進出最後の切符を掴むのはどちらになるのか。試合は日本時間10時にプレイボールとなる。