花粉症の人にとっては、何をするにもつらく、憂うつな季節になりました。今年の花粉の飛散量は昨年の約4倍と多いため、既に仕事や家事に影響が出てしまっている人も多いかもしれません。

 そこでオトナンサー編集部では、手軽に始められて効果的な花粉症の撃退法を、医師の尾西芳子さんに聞きました。

和歌山に自生するかんきつ「ジャバラ」

【その1】持ち込まない

 体にも部屋にも花粉を「持ち込まない」のが鉄則。そのためにマスクとゴーグルタイプの眼鏡で体の粘膜を守ることが大切です。帰宅後は、すぐにうがいや手洗い、着替えをし、空気清浄機で室内の花粉を減らすことが大切です。

 尾西さんによると、花粉という抗原にさらされる時間が長ければ長いほど、体内で抗体が産生され、症状が悪化したり、花粉症でなかった人が発症したりしてしまいます。「花粉にさらされる時間をなるべく短くするために、『持ち込まない』のが鉄則です」。

【その2】食べ物で…!?

 それでも、体や部屋に入って来てしまうのが、花粉症のつらいところ。そうであれば、「なるべく楽に、楽しく花粉を撃退したい」。そんな人に尾西さんがオススメするのは、和歌山県北山村にしか自生しない、貴重なかんきつ類「ジャバラ」です。

 ジャバラは、ユズと温州ミカンが自然交配した種で、「ナルリチン」という成分を豊富に含んでおり、花粉症の症状を和らげる効果が証明されています。市販の「ジャバラあめ」や「ジャバラジュース」で、手軽においしく花粉症を予防できます。

ユーカリオイルのアロマテラピー

【その3】アロマテラピー

 それでもつらい症状を何とかしたい、という人には、症状を和らげる方法として、ユーカリオイルを使ったアロマテラピーがあります。ユーカリオイルには、呼吸器系の炎症を抑えてくれる働きがあるそう。「やり方はとても簡単です。ユーカリオイルをティッシュやコットンに少量しみこませてマスクに挟むと、肌につくことなく、香りが持続して吸入できるので効果大です。マスクの嫌な臭いも気になりません」。

 また、洗面器に張ったお湯に1〜2滴垂らして蒸気を吸入するのも効果的だそうです。

(オトナンサー編集部)