ザ・ウィークエンドxダフト・パンク、最新MVに水原希子が抜擢された理由を監督が語る

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 ザ・ウィークエンドの「アイ・フィール・イット・カミングfeat.ダフト・パンク」のミュージック・ビデオが2017年3月10日に突然ドロップされた。監督はザ・ストロークスやダフト・パンクのミュージック・ビデオで知られるウォーレン・フーで、モデルの水原希子がザ・ウィークエンドの相手役として出演しており、ダフト・パンクの二人も最後に登場する。

 「呪われた土地のラブ・ストーリー」がテーマのこのビデオは、2016年のクリスマス前にロサンゼルスのスタジオでたった一日で撮影された。フーはこのビデオの基本ルールとして、ザ・ウィークエンドとダフト・パンクは必ず出演し、主演女優がいなければならない、と撮影前に決めていたという。ダフト・パンクが出演するということは、ロサンゼルスの街中でロケをするわけにはいかないので、時代を超越した雰囲気をセットで作り出すことにしたと説明している。

 また、カナダ人のザ・ウィークエンドとフランス人のダフト・パンクが出演する上で、作品の無国籍感を損なわないように、そうすることでタイムレスさを演出するために、監督たっての希望で水原希子が相手役に抜擢された。

 フーは、様々なイメージや自身の幼少時代の記憶などからインスピレーションを得たと話している。ザ・ウィークエンドが最後に手を伸ばしながら石に変わってしまうシーンはヴェスヴィオ火山の噴火で犠牲になったポンペイの住人のイメージ、そして他にも1981年の映画『タイタンの戦い』のメデューサ退治のシーンや、『ターミネーター2』の最後のフラッシュバックなどからヒントを得ているという。

 光り輝きながら水原が現れる印象的なシーンは1985年の『コクーン』を彷彿とさせるが、これは偶然そうなってしまったのだと監督は話している。自分が求めていたビジュアルをスタッフに言葉でうまく伝えることができなかったが、上手く解釈してくれたスタッフの一人に『コクーン』との関連を指摘されたのだという。

 また、セットのパステルトーンの背景は『2001年宇宙の旅』の“人類の夜明け”部分に色彩を合わせ、全体的にビンテージ感を出すために夕日のピンクとブルーを1980年代の米TVシリーズ『ナイトライダー』のクレジットにテイストを寄せた。フー作品の特徴でもあるVHSテープ的なざらつきも健在だ。

 「ザ・ウィークエンドにしてはロマンティックな歌だ。彼の曲の多くには影がある。でも本人もインタビューで、”‘スターボーイ’はアルバムのハードなイントロで、‘アイ・フィール・イット・カミング’はハッピーエンド”と話している」と話す監督だが、ビデオはあえて暗いエンディングにした。ダフト・パンクの二人が光るスクリーンから砂を取り除くラストシーンは、メビウスの輪のように「スターボーイ」のビデオに登場する二人の肖像画に繋がるようになっている。


◎「I Feel It Coming feat. Daft Punk」MV
https://youtu.be/qFLhGq0060w