失敗するかもしれない、嫌われているかもしれない、自分のせいかもしれない……。ネガティブ思考に陥ると、後ろ向きの考えばかりが浮かんでしまって落ち込むばかり。そしてネガティブは決断力や判断力、行動力を低くしてしまいます。ネガティブ思考を減らすためにはどうすればよいのでしょうか?

人間はそもそもネガティブにできている

世の中には羨ましいくらいポジティブな人もいます。しかし、もともと人間の脳はネガティブにできているのです。まだ文明が発達していない時代の人間は、あらゆる危険に注意を払わなくては生き残ることができませんでした。そのため、最悪の状況を想定して警戒すること、悪いことは覚えておくことで命を守り子孫を繁栄してきたのです。

ネガティブ思考はもはや遺伝子レベルで受け継いでいるもの。文明が発達し、治安も良くなり日常生活で命を落とす危険がほとんどない現代だからこそポジティブ思考が成功できるのです。「ネガティブ上等! 」と開き直るほうが、ポジティブに近づくのかもしれませんね。

前頭葉が心をネガティブにさせるって本当?

人間の左右の脳は、前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の4つの部分に分かれています。左側の前頭葉はポジティブな感情をコントロールしていて、右側の前頭葉はネガティブな感情をコントロールしているのですが、左右が同時に活性化することはありません。これに合わせて脳の中にある扁桃体という部分が不安や恐怖を作り出していて、扁桃体が過敏に反応しやすい人は不安になりやすいことがわかっています。だから「ポジティブになろう! 」と思ってパッと切り替えられるほど単純な話ではないのです。

脳を鍛えてネガティブを追い払う

しかし、ネガティブはネガティブを生み、負のスパイラルを起こすため良いこととはいえません。ネガティブは遺伝的なものもありますが、訓練することである程度コントロールすることが可能です。そのひとつが瞑想。頭の中に円を浮かべて、息を吐きながら円を小さく、息を吸いながら円を大きくするイメージを描きます。

他にも瞑想にいろいろなやり方があり瞑想のアプリもあるので活用してみてもよいでしょう。次に有酸素運動も前頭葉を活性化させるのに良い運動です。筋肉が多い下半身をリズミカルに動かすことで酸素が大量に脳に送り込まれ、脳を活性化してくれます。20分以上のサイクリングやジョギングは、カロリー消費だけでなく脳を鍛えるのにも良いのです。もちろん、脳トレなどのゲームも前頭葉を刺激してくれますし、音読も効果的。文字を見る・口で読む・声を聞く、3つの運動が脳のトレーニングになるんですね。

リズミカルで単調な運動はセロトニンが分泌されるため、意外と脳に大きな効果があるのだそうですよ。前頭葉を活性化することで、ネガティブな感情を低くし、ポジティブな感情を高めたり、決断力や判断力を上げることができます。気持ちの問題ではないと言われたら、できそうな気がしてきませんか?


writer:しゃけごはん