米国の市場調査会社J.D.パワーが「2017年米国自動車耐久品質調査(VDS)」を発表した。同調査によると、100台当たりの不具合指摘件数はレクサスとポルシェが110という数値で最も少なく、またトヨタは第3位、ホンダは第9位にランクインするなど、それぞれ信頼性の高い自動車メーカーであることを示した。(イメージ写真提供:123RF)

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 米国の市場調査会社J.D.パワーが「2017年米国自動車耐久品質調査(VDS)」を発表した。同調査によると、100台当たりの不具合指摘件数はレクサスとポルシェが110という数値で最も少なく、またトヨタは第3位、ホンダは第9位にランクインするなど、それぞれ信頼性の高い自動車メーカーであることを示した。

 しかし、中国メディアの捜狐は、米国市場で販売されている日本車は中国市場で販売されている日系車よりも信頼性が高いと主張する記事を掲載した。

 記事は2016年の米国自動車耐久品質調査も紹介し、この調査結果によればレクサスの信頼性は第1位であり、またトヨタは第4位、ホンダは第7位、アキュラは第8位、インフィニティは第13位と多くの日系車がランキング上位に位置していると指摘した。

 この点からレクサス、トヨタ、ホンダなどの日系車は米国市場において非常に安定した信頼性を示していると記事は分析し、「米国市場の日系車の信頼性は非常に高い」と称賛した。
 
 しかし、J.D.パワーによる2016年の中国市場における自動車耐久品質調査の内容を紹介し、この調査によれば平均以上の評価を受けた日系車は東風ホンダ、一汽マツダ、昌河スズキの3つのブランドだけだったと主張。

 従って信頼性の点で米国市場で販売される日本車は中国市場の日系車よりも高いと論じたが、この原因には合資企業の工場における組み立て技術や品質の点で差があると考えられること、さらに中国市場の日系車は現地のニーズに特化した車種も多いため、こうした点が中国市場における日系車の信頼性を相対的に低くする要因となっている可能性があると説明した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)