家計を預かるママたちにも増えている?iPhoneのiCloudメールが人気のワケ

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iPhoneは、日本ではトップシェアを占めている人気のスマートフォンである。
フィーチャーフォン時代は、コミュニケーションのメインはキャリアメールだった。
スマートフォン時代となり、コミュニケーションの中心は、メールからLINEを筆頭にFacebookやTwitterなどのSNSに移行した。

しかし、現在でもフィーチャーフォンを利用している人は、キャリアメールをコミュニケーションのツールとして継続している人も多い。
一方で、スマートフォンへの機種変更をきっかけに、キャリアメールからGmailなどのパソコンメールだけに変更する人もいる。

と、言うのが、現在の定説で、常識だと思っていた。

ところが。
筆者の周囲の知人のママ友たちが、iCloud.comというドメインのメールアドレスに変更することが増えていることに気がついたのだ。

見慣れないこのメールアドレスは何なのだろうか?
なぜ今、このメールアドレスが増えているのだろうか。

iPhoneで取得できる無料のiCloudメール
このメールアドレスは、iPhoneで利用できるiCloudメールというものである。
iPhoneのクラウドサービスiCloudをApple IDで設定している場合、iPhoneの簡単な操作だけで無料のメールアドレスを取得できる。




iPhoneの設定メニューからメールを選択すると、アカウントを追加することができる。
アカウント種別からiCloudを選択して、Apple IDを使ってログインすると、任意のメールアドレスを取得することができるというわけだ。

実際に、筆者もメールアドレスを作ってみたが、ログインして好きな文字列を入力するだけなのでとても簡単であった。また、プッシュ方式で自動受信もしてくれるので、大切なメールを見逃さない、WindowsやMacなどに設定することで、パソコンからもメールの送受信ができるのも便利な利点である。

なぜ今、iCloudメールなのか
筆者の知人たちは、普通のママさんが多い。
パソコンやスマホについて、特別に詳しいわけではない。

以前は、そうした人たちはキャリアメールを使っている人がほとんどであった。
しかし、そんな人たちが今、iCloudメールに乗り換えているのだ。

なぜなのだろうか。
知人たちに理由を聞いてみると、
「iPhoneを乗り換えてもずっと使える」からという声が多かった。

つまり、ママ友たちは、将来的に、MNPを利用して、ほかのキャリアや格安スマホに乗り換えることを想定していたのである。

少しでも携帯料金を安くしたいと思うのは、家計を預かる主婦ならではの理由である。

一般に主婦層は普段パソコンを利用しない人も多い。さらにフリーメールを取得したり、プロバイダーのメールを利用したりすることも少ない。

Androidスマホを利用する場合は、Googleアカウントを取得するためGmailを利用する人も多いが、iPhoneの場合は敢えてGoogleアカウントを作らない人が多い。

iCloudは、iPhone設定の時にApple IDを必ず設定するため、iPhoneユーザーは、ほぼiCloudメール取得しているケースが多い。
つまり、iPhoneでのキャリアメールの位置づけが、iCloudメールとなっているのである。
メールアドレスの取得が、ほかのメールサービスよりも。簡単な点から多くの一般人たちに浸透したようなのだ。

iCloudメールを利用する場合、迷惑メール設定の変更をお願いしよう
手軽に取得できるiCloudメールだが、落とし穴もある。
ドコモなどのキャリアメールは、迷惑メールフィルターでパソコンメールを排除する設定をしている人も多い。
iCloudメールは、Apple公式で提供しているメールであるが、分類としてはパソコンメールに属する。そのため、キャリアメールのみを受信する設定にしている人には、一部のメールが届かないのである。
iCloudメールに変更する場合、送る予定のある人にはiCloud.comのドメインを受信許可してもらうようにお願いしておこう。

耳慣れないiCloudメールだが、iPhoneの通信キャリアに縛られずに使い続けることができるという点が支持されていることが分かった。

その背景には格安スマホの存在があり、消費者がより通信費を考えて柔軟に通信キャリアを選択しているのだと感じた。

Apple IDを利用している限りはiCloudメールを使い続けることができるので、iPhoneを持っている人はアドレスを取得してみてはいかがだろうか。


ちえ