1

アメリカ・テキサス州オースティンで毎年3月に開催されている音楽・映画・インターネット関連新技術の祭典SXSWで、ソニーからプロジェクターベースのタッチスクリーン技術が公開されました。ひとつはソニーがMobile World Congress 2017の中で発表した「Xperia Touch」で、もうひとつは同様の技術を利用した別の端末です。

Sony’s touchscreen projector technology feels like the future of interactivity - The Verge

http://www.theverge.com/2017/3/12/14899804/sony-touchscreen-projector-display-prototype-sxsw-2017

あらゆる平面をディスプレイに変えることのできるプロジェクターを、スマートフォンやタブレットのようにタッチ操作できるプロダクトの試作品がSXSWで公開されました。公開されたタッチ操作可能なプロジェクターは2つあり、ひとつは2月27日から3月2日までの期間に開催されていたMobile World Congress 2017で発表された「Xperia Touch」。もうひとつはソニーのFuture Lab Programで開発されている「T」で、どちらもOSにAndroidを搭載しており、赤外線を用いた「奥行き」情報のセンシングにより手や物体の動きを3次元トラッキングすることができるプロジェクターになっているとのこと。

これは「T」。製品化が発表されたXperia Touchとは異なり、Tはあくまでコンセプトプロトタイプという位置づけ。



使用時は以下のようにテーブル上部にライトのように設置する模様。



プロジェクターが投影する映像をタッチして操作するだけでなく、現実世界の物体を取り込み投影することも可能です。会場では「不思議の国のアリス」のアリスを取り込みテーブル上に投影したり、テーブル上に鍵盤を投影してピアノにしたりといったデモの他、真っ白なブロックに……



間取りや模様を投影するデモも行われました。



このプロジェクターのすごいところは、投影された映像の一部をインタラクティブに操作可能な点。例えば以下のような建築モデルを制作している際に「建物の向きを少し変えたいな……」となっても、このプロジェクターは白色ブロックに投影する映像だけをジェスチャーで微調整することができます。



「T」がどれくらいのスピードでタッチ操作を認識できるのかは以下のムービーを見るとよくわかります。

Future Lab Program T - Interaction 01 - YouTube

さらに、Tはジェスチャー認識により「指の動き」からさまざまな操作が可能になっています。

Future Lab Program T - Interaction 02 - YouTube

加えて、リアルタイムで投影面に置かれた物体の形状を認識できます。これによりユーザーは物体に投影された映像をタッチ操作できるようになるわけです。

Future Lab Program T - Interaction 03 - YouTube

もうひとつのプロジェクターは、2016年のMobile World Congressで「Xperia Projector」として発表されたコンセプトの製品版となる「Xperia Touch」。23〜80インチの画面を投影可能な超短焦点プロジェクターで、ひとつ目のプロジェクターと同じく赤外線センサーにより投影面へのタッチを認識可能となっています。毎秒60フレームで10点マルチタッチの認識が可能。また、ジェスチャー操作も可能で、実際に投影面を触らずに操作することもできます。



会場では複数台のXperia Touchを並べたピアノ演奏デモや……



円を投影してこれにタッチするとドラムが演奏できるデモなどが行われました。



Xperia TouchはAndroid搭載なのでGoogle Playからアプリをインストールや、PlayStation 4のリモートプレイにも対応しており、ただのプロジェクターではなく「あらゆる平面を画面にしてしまうコンピューター」に近い存在。実際にXperia Touchでどのようなことができるのかは以下のムービーを見るとよくわかります。

Xperia Touch - Make surfaces come to life - YouTube

なお、Xperia Touchの販売価格は1499ユーロ(約18万円)程度になると発表されています。