――今後のハイイールド市場の見通しは?

 ハイイールド債券は、2016年2月半ばに原油価格が反発して以来、上昇を続けている。今後については、依然としてトランプ政権の政策の実現性に対する不透明感はあるものの、減税や規制緩和などが進む見通しであり、マーケットもポジティブに反応している。ハイイールド債券を発行する企業の多くは内需企業のため、政策の恩恵を受けられる可能性が高いと考える。

 米国の利上げによる金利上昇は、必ずしもハイイールド債券の価格下落につながるわけではない。現在の利上げは、米国経済の拡大が順調に続いていく中で、金融政策の正常化をめざす動きととらえられ、このように景気が上向く局面においては、ハイイールド債券を発行する企業の収益力の改善も期待できることから、同市場にとっては追い風になると考える。ハイイールド債券は、市場環境によって価格変動が大きくなることも想定されるが、国債や高格付け企業が発行する社債に比べ、厚いインカム収入がクッションの役割を果たすことから、一段の金利上昇にともなう債券価格の下落への耐性は強い。

 ハイイールド債券は中長期の資産形成に資する投資対象であることから、投資経験者だけでなく、これから資産形成を始める方にも、当ファンドを役立ててほしい。