ロースペックも工夫次第か 腕時計型360°カメラ『Beoncam』

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Photo credit: strollerdos via Visualhunt.com / CC BY-NC

360°カメラの「戦争」が始まった。

新しい市場が登場する時、そこに製品同士の販売競争が勃発するのは自然の成り行きだ。シャープVSカシオの電子計算機戦争は、今でも「テクノロジー発展の見本」として語り継がれている。

そうしたことが今後、360°カメラの世界に間違いなく起こる。

いや、すでに起こっている。

腕時計が360°カメラになった

クラウドファンディング『Indiegogo』に、こんなものが登場した。

腕時計型360°カメラ『Beoncam』である。

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見ての通り、腕時計に円盤型のカメラを仕込んだかのようなデザインだ。その厚さは25mm。さすがにこの分厚さでは、腕時計と同等とは見なせないのではという気もする。

だが、重量は意外と軽い。わずか55gである。また、イメージセンサーは500万画素CMOSで、解像度は2592×1920というスペックだ。そのくらいがちょうどいい、ということなのだろう。

連続待機時間は4日、動画を撮影した場合は3時間というデータも公表されている。スタミナは申し分なさそうだ。

わずか500万画素だが…

価格を見てみよう。Indiegogoでは99ドル(約1万1,000円)の提供枠があったが、これはすぐに埋まってしまった。この記事を執筆している3月6日の段階では、119ドル(約1万3,500円)の枠が残っている。

キャンペーン自体はすでに目標額に達成しているから、あとは商品化を待つだけである。もちろん、これはクラウドファンディングだから「市場投入されなかった」というリスクもあるが、Beoncamに技術的な無理は見当たらない。

むしろ筆者は、ここ最近のカメラが高スペックの道を選んでいないことに注目している。画素数とセンサーサイズで勝負する時代は、もはや終わったとすら感じている。繰り返すようだが、Beoncamの性能諸元を見ても決して「高性能なカメラ」とは言えない。それどころか、今時500万画素の新製品というのも珍しいのではないか。スマホ以下のスペックである。

だが、筆者はこれをマイナス材料とは見ていない。次世代カメラの行く道はこのあたりではないかと考えているのだが、いかがだろうか。

【参考・動画】

※ Beoncam: The 1st Ever Removable 360 Wrist Camera - Indiegogo