トルコ・イスタンブールで演説するレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2017年3月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】大統領権限を強化するトルコの憲法改正賛成派がオランダで開く集会に参加しようとしたトルコの閣僚がオランダ政府から訪問を阻止された問題で、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は12日、オランダに対して「報いを受けることになる」と警告した。トルコは同様の集会をめぐって、欧州連合(EU)で主要なパートナーであるドイツなどとの間でも緊張が高まっている。

 トルコの閣僚らは、4月に行われる憲法改正をめぐる国民投票で賛成投票を呼び掛けるため、大勢の国民が暮らす欧州の主要都市で大規模な集会を計画している。だが11日、オランダのロッテルダム(Rotterdam)での集会で演説を予定していたメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相は、オランダ政府によって搭乗する航空機の着陸が拒否された。またファトマ・ベテュル・サヤン・カヤ(Fatma Betul Sayan Kaya)家族・社会政策相も入国を拒否され、ドイツ国境に送り返された。

 エルドアン大統領はトルコのイスタンブール(Istanbul)での式典で、「おいオランダ! 水曜日(15日)の選挙のためにトルコ・オランダ関係を犠牲にするなら、報いを受けることになるぞ」と怒りをあらわにした。オランダでは15日に議会選挙が予定されている。

 エルドアン大統領はまた、第2次世界大戦(World War II)中にナチス・ドイツ(Nazi)に占領されたオランダに対し、今回の措置はファシストのようだとの非難も繰り返した。

 一方、オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は、「謝罪など絶対にあり得ない」と述べ、トルコ側が謝罪すべきだと反論した。

 エルドアン大統領は、自身も欧州での集会に参加する計画があると示唆しており、さらに大きな騒動に発展する恐れがある。
【翻訳編集】AFPBB News