■3月場所開幕

 12日、大相撲の3月場所が始まった。1月場所で稀勢の里が初優勝を納めさらには横綱に昇進したということもあり、相撲ファンの関心は高まっている。その証拠にすでに15日間の満員がアナウンスされ、懸賞金の予想も過去最高を上回る。久しぶりの4横綱にも注目が集まり再び相撲に黄金期がやってくるかもしれない。

 初日、幕内力士の序盤の注目どころはやはり宇良だろう。多彩な技を持つ宇良は小兵力士だが見たこともないような決まり手で勝つため人気を集めている。佐田の海に見事勝利し、初日に白星を付けた。新進気鋭の石浦とベテランで元関脇の栃煌山との対戦も見ものだったが、こちらは栃煌山が勝ち格の違いを見せつけた。

 中盤から終盤にかけては人気力士遠藤が登場。荒鷲を寄り切りで下し、初日にいい流れを引き寄せた。来場所大関昇進を狙いたい関脇高安は松鳳山と対戦。今場所11番は勝ちたいところだが、見事勝ち切り稽古が充実していたことをアピールした。

■大阪の雰囲気はやはり違った

 終盤に入ってくると館内の雰囲気はガラッと変わった。豪栄道と勢という大阪勢同士の対戦ということもあるかもしれないが、新横綱稀勢の里のお披露目ということでボルテージは最高潮に。4横綱を初めて目の当りというファンも少なくなく、熱気を帯びていた。

 カド番照ノ富士は先場所好調だった蒼国来を寄り切りで下しまずは一勝。残り14番で7番をしっかり勝っていきたいところ。同郷対決の豪栄道と勢は上手出し投げで豪栄道が勝利し、格の違いを見せつけた形となった。

■初日からいきなり波乱

 横綱4連戦はまず新横綱稀勢の里が登場。館内の声援ももちろんのこと、懸賞が35本も出るなど注目の高さがうかがえた。平常心を心がける稀勢の里は見事難敵豪風を下し横綱として初勝利を挙げた。館内の声援は凄く稀勢の里にかける期待も同時にうかがえられた一番であった。

 続いて登場した横綱は先場所途中休場した日馬富士。対戦相手は先場所大きく負け越し関脇に転落した琴奨菊。琴奨菊は10番勝って大関に返り咲きたいところ。お互い負けられない一番だったが琴奨菊に軍配が上がりいきなり横綱の一角が崩された。

 同様に先場所休場した鶴竜は若手のホープ御嶽海と対戦。御嶽海がいいところを見せ、鶴竜をあと一歩という所まで追いつめたが最後は下手出し投げをくらい鶴竜の勝ち。横綱の意地を見せた対戦となった。

 最後に登場した白鵬は稀勢の里に次ぐ懸賞の多さでやはり「白鳳あり」という存在感を見せつけた。しかし相撲では正代にまさかの黒星を喫し座布団が舞った。横綱陣が2人も負けた初日。今後の波乱も予想させる一日となった。