8月にロンドンで行われる世界陸上選手権の代表選考会を兼ねた、名古屋ウィメンズマラソンが12日、ナゴヤドームを発着点として行われた。

 日本人選手の最高位は、初マラソンの安藤友香(スズキ浜松AC)。日本歴代4位、女子の初マラソン日本最高記録となる2時間21分36秒で2位。日本陸連が発表した派遣設定記録(2時間22分30秒)を突破して、世界陸上選手権の代表に内定した。

 優勝したのは、ユニスジェプキルイ・キルワ(バーレーン)で、史上初の3連覇を果たした。タイムは2時間21分17秒だった。

 レースは、20キロまでに岩出玲亜や清田真央などの有力選手が脱落。中間点でキルワと安藤の一騎打ちとなった。33キロ付近までは両者並走していたものの、33キロでキルワがペースを上げると、安藤が遅れ始めてそのままゴール。

 初マラソン日本最高記録でゴールすると、里内正幸コーチに迎えられ、抱き合って嬉し泣きする場面も。その一方、その後のインタビューでは「このままでは、世界では勝負できない。もっと磨いて、勝負できるように」と、その目はしっかりと世界陸上を見据えていた。

■日本女子マラソンの新星誕生!

 まさに、低迷が続く日本マラソン界に新星が誕生したと思わせる走りだった。

 これまでの女子初マラソンの日本記録は、大阪国際女子マラソンで坂本直子(天満屋)が出した2時間21分51秒(2003年)。この記録を15秒更新、日本歴代で見ても、野口みずき、渋井陽子、高橋尚子に次ぐ好記録で、14年ぶりの21分台となった。

 腕を下げ気味にしてほとんど腕を振らない「忍者走り」で、世界の強豪と対等に渡り合う快走を見せた。

 安藤は、まだ22歳。この記録が、同級生の清田真央や後輩の岩出玲亜、まだマラソンを走っていない同年代への刺激となれば、今後女子マラソンの活性化が期待される。