東芝は米原子力事業での巨額損失を穴埋めするため、半導体メモリー事業を分社すると発表したが、世界的な電子機器受託生産企業であるフォックスコンが東芝のメモリー事業入札に参加する意向を示している。(イメージ写真提供:123RF)

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 東芝は米原子力事業での巨額損失を穴埋めするため、半導体メモリー事業を分社すると発表したが、世界的な電子機器受託生産企業であるフォックスコンが東芝のメモリー事業入札に参加する意向を示している。

 フォックスコンはシャープを買収したことでもよく知られているが、中国メディアのcnBetaは9日、フォックスコン創業者の郭台銘会長が日本企業の買収を「偏愛する」理由について論じる記事を掲載した。

 記事は郭台銘会長が日本企業買収を「偏愛」していると指摘したが、その理由の1つには「英雄は英雄を重んじる」という心情が関係しているのかもしれないと説明した。

 しかしこうした心情よりもさらに重要な理由があると説明、郭台銘会長は日本企業が有している「技術力」を重要視していると指摘し、世界で初めてノートパソコンを商品化したメーカーである東芝の技術力は今なお健在であると指摘。

 さらにフォックスコンが買収したシャープにも同様のことが言えると指摘し、シャープが持つIGZOテクノロジーやOLEDパネル技術、8K技術はフォックスコンがこの分野に進出したいと願いながらもフォックスコン自身は持っていない技術だったと論じた。

 フォックスコンがシャープの買収に続いて東芝のメモリー事業をも買収する可能性があるが、これは決して日本企業の没落を意味するものではない。日本企業のかつての繁栄は失われているかもしれないが、しかし日本企業が再びそれを取り戻すことはもちろん可能であり、また日本に世界をリードする技術を手にする良い基礎が存在しているのは間違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)