10日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(中国語電子版)は、「中国がバイカル湖の水をパイプラインで自国まで引く計画を進めており、ロシア人が懸念している」とする記事を掲載した。写真はバイカル湖。

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2017年3月10日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(中国語電子版)は、「中国がバイカル湖の水をパイプラインで自国まで引く計画を進めており、ロシア人が懸念している」とする記事を掲載した。

中国は最近、甘粛省蘭州市で都市計画見通しを発表。黄河沿岸地域の水不足を解消するため、ロシアのバイカル湖の水を引いて解消する研究を進めているとした。同湖南部から蘭州まで1000キロ以上のパイプラインを敷設する計画で、ネット上で波紋を呼んでいる。楽観的な専門家の一部では、技術的に問題はなく、中国北西部だけでなく周辺国の経済も潤うとの見通しを示している。

ロシア側はこれまで今回の計画についてコメントしていないが、バイカル湖周辺の地元メディアは大きく報道。ロシアの交流サイト(SNS)では多くの人々が反対の意を表明した。シベリア周辺の人々にとってバイカル湖は神聖な湖。中国の飲水計画は現地で大きな注目を集めている。

一部の専門家はバイカル湖は生態系破壊の危機に直面しており、過去に見られなかった細菌が出現。中国の飲水計画が環境に与える影響を調べるべきだとしている。さらに、パイプラインが通るモンゴルの反応をみて、金銭的負担についても考慮する必要があるとしている。必要経費が石油輸送よりコスト高なら計画自体に疑問符がつく。ロシアの中国問題専門家は「中国の水不足は深刻で、バイカル湖の水が助けになるだろう」としている。(翻訳・編集/大宮)