野田裕喜、プロ2年目にして芽生えた自覚「今年はおれがやるしかない」

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「前から取りに行こう!」両チームのサポーターの声援が止み、一瞬の静寂が訪れた市立吹田サッカースタジアムに野田裕喜の声が響き渡る。

 2017明治安田生命J3リーグの開幕戦、ガンバ大阪U−23の一員として先発フル出場した野田は、宮本恒靖監督からリーダーとしての役割を期待されていることを明かした。「キャプテンの(森)勇人くんもそうですけど、ツネさんからは『引っ張っていってくれ』と言われています。周りも自分より年齢の若い選手がいっぱいいるので、そこは自ずとそういう立ち位置になっていくのかなと思います」。

 試合は0−2で敗れたものの、果敢なタックルや攻撃につながるロングフィード、そして宮本監督から求められている「声」で大きな存在感を示した。しかし、DFとして悔やまれるのは5分間での連続失点だ。「相手に押し込まれ始めた時間帯での失点だったので、そうなる前にもっとできることがあったはず。前半はみんな自信を持ってプレーしていましたし、前半が本当に良かっただけに、後半の連続失点がやはりもったいなかった」と反省の弁を口にした。

 今季からG大阪U−23はトップチームと完全に分離した。この日のスタメンを見てもユース所属の4名がスタメンに名を連ね、昨季のJ3をよく知る選手は野田と嫁阪翔太の2人だけ。それだけに野田には昨季以上の自覚が芽生え始めている。「去年は(堂安)律だったり、市丸(瑞希)がゲームメークをしていましたし、自分も少し頼るような感じでした。ただ、今年はおれがやるしかないと思っているので。守備も攻撃も自分が先頭に立って、やらないといけないと思います」と強い決意を語った。

 “おれがやるしかない”。強い責任感を持つプロ2年目の闘将は、同じポジションの大先輩である宮本監督のもとで、さらなる飛躍を期す。

取材・文=三島大輔