本当にやりたいことなら、今すぐにでも動きだそう!(写真はイメージ)


 あれをやりたいこれをやりたいと言っているのに、「それはいつやるんですか?」と聞いたら、「今は忙しいので、落ち着いたら」と答える人がいます。うーん、多分それ、一生やらないんじゃないかなあ。

どちらでも良いならそれで良い

 コーチングのセッションはもちろん、ランチを食べたりお茶を飲みながらお話をお聞きしていても、相手から「ブログを書きたい」「コミュニティも持ちたい」「起業をしたい」なんて言われることがよくあります。で、職業病なのかもしれませんけど思わず、「それはいつやるんですか?」と聞いてしまいます。

 別に「今でしょ!」なんて言ってもらいたいんじゃないんです。やるべきことには優先順位と予定時期があって、そこから逆算して今日を生きているのが当たり前だと思うので自然に聞いてしまうのですが、「いや、今は◯◯が忙しいので、落ち着いてから考えます」という答えが一番多いんです。いつもながら、驚きます。

 いや私にだって、いつかできたら素敵だなというレベルの願望のリストはありますよ。私が自分の夢を実現するためのツールである人生計画の一部、「夢100リスト」なんて、最初はそんなものでした。そのリストには、今でも「ピアノを弾けるようになる」みたいなふわっとした夢が残っています。

 でも、起業をするなんてことが本当にやりたいなら、その優先順位は高くなり、時期が明確になっていないとおかしいはずです。だからこれは、本当にやりたいことではないのだろうなと思います。

仕事が落ち着くことなんてない

 そもそも、仕事や家事が落ち着くことなんて、ないんです。会社には社員のポテンシャルをぎりぎりまで引き出したいというインセンティブがありますから、究極的には「いかに社員を生かさず殺さず、限界ぎりぎりまで働かせるか」ということになります。

 なので、仕事に慣れたら異動がありますし、余力があったら仕事は増えます。人生のステージが進むごとに、プライベートでもいろいろありますよね。

 50歳になっても60歳になっても、それなりに忙しいですよ。そりゃ20代のばりばり働いている人から見たら余裕があるように見えるでしょうけど、体力や視力、頭の回転も落ちてきますから。落ち着いたと体感できるのは退職する間際か、左遷されたときくらいなものでしょう。

 家の中のことだって同じです。子供が小さいから今はまだと思っていたら、その子が難しい思春期になり、そのうち受験生になり、ようやく大学まで行ってくれたと思ったら、今度は自分の親の介護が必要になったりします。きっと人生は、常に自分が処理できるぎりぎりのレベルで忙しい、と考えていた方が無難なんですよ。

今日やるべきことを明日に延ばすな

 言ったのがエイブラハム・リンカーンなのかベンジャミン・フランクリンなのかは諸説あるようですが、「今日できることを明日に延ばすな」という格言がありますよね。今までこれ、正しいのかどうかがよく分かりませんでした。今日できることは明日もできるし、だったら明日で良いんじゃないのとも思うんですね。

 そうではなくて、「今日“やるべきこと”を明日に延ばすな」とするべきだと思います。人間は、明日の自分に対する過度な期待があるので、今日は面倒でやる気がしないことも、明日の自分はフルパワーでこなせると思いがちです。感覚的には明日の自分は別人であり、他人なんですよね。でも、今日やる気が出ない人は、多分明日もやる気はでないでしょう。

 では「やるべきこと」とは何か、それは将来の目標から逆算した、第一歩です。重要ではあるが緊急ではないこと。明日からでもできますが、今日やるべきことです。結局のところ、今日やるべきことが何なのか分からないということは、明確な将来の目標がないから、今日やるべきことが何なのか分かっていないんですよ。

本当に大切なことは、今から始める

「夢は叶わない」と一般に言われていることには、理由があります。夢を叶えようとしないからです。

 より具体的に言うと、夢を実現可能な目標として明確化し、実現可能な計画を作り、行動をしないからです。この3ステップの一番最初、「夢の明確化」ができていない人が体感ベースで9割以上います。

 例えば、私の夢がピアニストになることだったら、「そのうちピアノの練習を始めようか」とか「グランドピアノが買えるようになってから考えようか」ではなくて、今日から毎日6時間の猛練習を始めるべきです。

 仕事が忙しければ、睡眠か食事か、何かの時間を削るでしょうね(睡眠も食事も、とても大切ですが!)。飲み会なんて絶対に行きませんよね。この目標が正しいかどうかは分かりませんが、それが目標を実現させるために今日やるべきことです。

 しかし、ピアノは私にとっては優先度がとても低いので、今日も明日もやらないし、一生やらないかもしれません。一方で、この記事を書くことは将来の目標と直接的につながった、今日やるべきことなんです。「あの人はいつも記事を書けて、すごいなあ。私とは違うんだなあ」じゃないんです。

 違いがあるとしたら、夢を目標に変えているかどうかです。長期の目標を持ち、今日やるべきことを明確にしているから、やれるんだと思います。やる気とか関係ないですし、意志の強さなんて全くありません。単にやるべきことを習慣化して、やっているだけなんですよ。

 それでは、また。人生計画で夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修でした。

筆者:安田 修