いいバーにはカツサンドがオンメニューされていることが多く、それがまた極上揃い。深夜にこんなボリューミーなものを…という背徳感も、酒のいいつまみに!今回は、絶品と名高い4店をご紹介しよう!



カツサンド¥2,000
銀座の夜に活気を与えるBARカツサンドの雄!
『Coffee Bar K』

銀座


銀座の夜遊び上手たちに慕われ続ける夜食といえば、『ハートマン』系列の特製カツサンド。こちらも、そのひとつ。

試行錯誤して10年前に生まれた逸品は、むっちり&ジューシーなカツが特徴だ。宮城県大河原町のもち豚を米油で揚げ、特注の米粉を使用したパンに挟む。サクッとした衣がジューシーで柔らかな肉を包み、さらにもちっとしたパンで挟みこむ。この三位一体が絶妙!

「まずカツサンドを」と頼む常連もいるほどで、シングルモルトのソーダ割りとの相性は格別だ。




カツサンド、バーボンのソーダ割り
肉の総量はなんと370g!
『K-Julep』

六本木


その辺のステーキよりも厚い豚肉は、キラキラしつつも肉汁を表面でこらえているようで、ジューシーさは一目瞭然。そして、歯を入れるとサクっとした食感の次に豚の旨みが口いっぱいに広がる。そんな『ケージュレップ』のカツサンドは、料理人のファンもいるくらい揚げ方が絶妙だ。

低温でゆっくり揚げ、少し休ませた肉は、旨みがドリップすることなく噛んだ瞬間に肉汁が溢れ出す。もっちりしたパンは毎日手作りしており、宵越しのパンは使わない。残れば次の日のパン粉となり、先ほどの肉の味を引き立てる名脇役となるのだ。

このカツサンドをバーボンのソーダ割りと合わせれば、ほんのりとした酒の甘みがソースと合い、ひと口→ひと飲みがとまらなくなる。



パンには隠し味にハチミツも少し入りブリオッシュのような風合い。もっちりしつつもエアリーで食べ心地は軽い。


まだまだ続く!美味なるカツサンドの誘惑…



飛騨牛フィレ肉のカツサンド¥3,000、ルージュ
伝統のソースの美味しさを再発見!
『Bar S』

新橋


昭和初期からの洋食の名店である『資生堂パーラー』。伝統のメニューにはビーフシチューやミートクロケットがあり、それらに欠かせないのが創業時から受け継がれるデミグラスソースだ。この牛フィレ肉のカツサンドは、そのソースを食べるためのサンドウィッチとも言える。

3日がかりのソースは甘さとコクを持ち合わせ、肉を味わうには最高のバランス。揚げたてのカツにソースを塗ると、カツの熱でソースが溶け、提供される時が一番のコンディションに。

そこで合わせるべきは、苺やラズベリーによるモヒート“ルージュ”。ベリー系は肉との相性がよく、ソースの甘みとも調和し、まるで料理のためのフルーツソースのような存在となる。さすがの資生堂パーラークオリティを感じるペアリングなのだ。



パンにはバターとフレンチマスタード、伝統のソースを塗る。少し塩を足し味を引き締めているのもポイント。




カツサンド¥1,200、酎トニックすだちのかほり
深夜にまったり食べるカツサンドはヴィネガーが要!
『BUZZ OFF』

池尻大橋


三宿の隠れ家バーに、24時過ぎでも頻繁にオーダーが入るカツサンドがある。深夜メシとしては重めのカツサンドも、ここ『バズ オフ』の場合、どこか軽やか。それにはふたつの理由がある。

ひとつはカツをエキストラヴァージンオリーブオイルで揚げていること。そして野菜を3時間煮込んだ自家製ソースにはヴィネガーが効いていて、心地よい酸味があるからだ。

さらにそこに名物カクテル“酎トニックすだちのかほり”を合わせると、完食しても揚げものを食べた後とは思えないほど後味は軽い。カルチャー好きが集うバーは家のように寛げる雰囲気もあって、上質な夜食を旨い酒とともに味わうことができる。しかも価格も手ごろ。このセットをリピートする常連がいるのも納得の、日常的ご褒美だ。



丁寧にたたいた豚肉をオリーブオイルでカラッと揚げている。