いよいよ、レンタカー店から街中に乗り出します

運転席に座って、ニュートラルで垂直に立つマニュアルシフトに左手を添えます。シフトノブはロータリーエンジンを型どった逆三角形デザインで、思いのほか握りやすくて気に入りました。フロントシートはサイドサポートがしっかりした、スポーティな仕立てとなっています。

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実はロータリーエンジンは、低回転域のトルクが弱いという印象を持っていました。そこで手始めに2500回転でシフトアップすると、予想に反して?力強いトルクを発揮してくれます。

次に2000回転でシフトアップしてみると、3速なら1500回転まで落ちて30km/hに、また41500回転では40km/hで流れに乗って走行していきます。低速・低回転でも当たり前のように粘るので、ロータリーの最終型はここまで熟成されていたのかと感心した次第。

ただRX-8のロータリーは、低回転を多用するとプラグがかぶる傾向があると聞いていたので、当日は2500回転まで回しながら走ることにしました。ちなみに1時間程度の渋滞に遭遇した際に、何度かエンジンが息継ぎするような挙動が見られましたが、アクセルを煽るとすぐに回復しました。

街中を走りながら、クルマのコンディションを確認していきます。レンタルしたRX-8は、平成21年式で10km弱を走行していますが、ボディ剛性はとてもしっかりしておりパワートレインも元気。

さすがに乗り心地は、サスペンションやブッシュの経年劣化のために細かい段差をいなし切れない感はありますが、ステアリングの応答とクルマの挙動は正確で、年式と距離を感じさせません。

早速首都高に乗り入れ、環状線を周回して加速感や連続するコーナーリングを試そうとしたのですが、残念ながら当日の環状線は一面混雑と渋滞……。

クルマのコンディションがとても良いので、峠まで行って走りを試すことにしました。ちょうど箱根のターンパイクが「マツダ・ターンパイク」を名乗っています。そこでRX-8で「マツダ・ターンパイク」を、思う存分走り回ることにしました。

混雑する首都高をようやく抜けて、東名高速の料金所に乗り入れます。ETC通過と同時にアクセル全開でダッシュをかけると、タコメーターがレッドゾーンまで、瞬く間に駆け上がっていきました。

さすがはロータリー・ダッシュ! 高回転では苦しいどころか、どこまでも果てしなく回っていってしまいそうです。

実を言うと、最初に1速でアクセル全開にした時は回しすぎて……というかアクセルオフでも回りすぎてレッドゾーンに飛び込んでしまい、レブリミッターがかかってしまいました。ごめん、RX-8。公道でリミッターを効かせたのは、人生初体験でしたヨ。

最初のフル加速では、シュイ―ンというウルトラスムーズなロータリー・パワーで、シフトアップを数える間もなく先行車に追いついてしまいました。

東名高速での高速巡行では、街中同様にサスやブッシュのへたりを若干感じるものの、運転していて疲れを感じにくいのは欧州仕込みのマツダ流。ただ5100km//h走行時にエンジンが3000回転というのは、ECO全盛の現在水準からするとちょっと高めな印象。

もっともタコメーターを意識しなければ、エンジンは3000回転とは思えない程静かで滑らかに回っていますし、追い越しではシフトダウンなしでも加速してくれるので、快適なクルージングを楽しむことができました。。

東名高速から厚木小田原道路を経由して、いよいよ箱根の山が見えてきました。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

第322弾マツダRX-8のすべて
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS20030524

RX-8のロータリーダッシュは、噂に違わぬ回りっぷりでした!(その2)【等身大インプレ】 (http://clicccar.com/2017/03/12/449320/)