藤井尚之が選ぶ自分に影響を与えたミュージシャン

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インストゥルメンタルアルバム『foot of the Tower』をリリースした藤井尚之。デビューから34年、サックスプレイヤーとして活躍を続けてきた藤井が選ぶ、ゼ分に影響を与えたミュージシャンァ

藤井尚之が選ぶゼ分に影響を与えたミュージシャン

キング・カーティス
ジョン・コルトレーンをはじめ、サックス奏者にはさまざまなビッグアーティストがいますが、その中では最も影響を受けたひとりです。カヴァーもしましたし、自分がサックスを始めるきっかけになった人でもあります。演奏スタイルというか、一発目の音を聴いただけで、彼だとわかる。そういう人ってなかなかいないと思います。

カウント・ベイシー
人柄とか曲とか楽団のあり方も非常に好きです。彼の音楽は決して自分ができる音じゃないというか、宇宙人がやっているくらいの(笑)、ものすごい音楽だと思っていました。親戚に音響設備も整えている家があったんですが、そこのお兄ちゃんの影響があって小さい頃からジャズを聴かされていたんですね。針を落として、でっかい音で聴く。やっぱりレコードじゃないとあの空気は感じられない。子どもの時にそういう空気や一流の音を感じられていたのは、今思えばありがたい経験でしたね。うちのおふくろはグレン・ミラーが好きだったし。けっこうジャズ好きの家系だったのかもしれません。親戚の家のレコードはもう処分されてしまったと思いますけど、その中からもらったレコードは今も大事に持っています。

カーティス・フラー
トロンボーン吹きの彼の影響も大きかったです。プレイや音もとてもいいですが、とにかくメロディと言うか、キレイな曲を書く人で。特に好きなアルバムは、小学生の時からずっと聴いている『ブルースエット』なんですが、これは名盤中の名盤、自分の中でナンバーワンのいちばん好きなアルバムと言っていいです。

子どもの頃、周りの友達とジャズの話はしてなかったんです。その前に、キャロルでロックンロールに目覚めちゃって(笑)。ジャズは宇宙人の音楽で自分はマネできないと思っていたんですけど、キャロルを見た時には自分もやりたい! と思ったので、そっちへ行ってしまいました。

チャック・ベリー
『真夏の夜のジャズ』というドキュメンタリー映画があるんですけど、周りの演奏者が彼についていけていないんですよ。他の演奏者にしたら、そのノリは経験したことないし、全然わからないから(笑)。映画を観るとやっぱりチャック・ベリーの偉大さがわかります。ロックンロールが生まれた背景には、間違いなくこの人のリフがあるので、こうやって新しいものが生まれてくる瞬間があるんだなと思うと、歴史的なものを垣間見た気になりますし、非常い面白いですよね。

NAOYUKI FUJII
藤井尚之 1964年12月27日、福岡県生まれ。83年に7人組バンド・チェッカーズのサックスプレイヤーとして『ギザギザハートの子守歌』でデビュー。92年にチェッカーズ解散後、ソロミュージシャンとして多方面で活躍。映画『教祖誕生』や『天国までの百マイル』などのオリジナルサウンドトラックを手がけ、F-BLOOD(実兄・藤井フミヤと)や藤井尚之 with The Travellersなどのユニット活動、タッキー&翼やV6ほか、さまざまなアーティストへの楽曲提供も行っている。
http://naoyukifujii.net/

『foot of the Tower』
HATS UNLIMITED
発売中