終了間際に劇的なヘディング弾を決めたGK佐藤昭大(写真は昨季のもの)

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[3.12 J2第3節 熊本1-1山形 えがおS]

 ロアッソ熊本がホームでモンテディオ山形と1-1で引き分けた。前半30分に山形MF瀬沼優司が先制点を挙げたが、後半アディショナルタイム2分にCKで攻め上がったGK佐藤昭大が頭で決め、熊本は前節の岡山戦(1-1)に続いて再び土壇場で同点に持ち込んだ。

 ホームの熊本は前節から先発3人を変更。国士舘大から新加入のMF林祥太が右サイドハーフでJリーグデビューを飾り、2トップをFW八久保颯とFW巻誠一郎に入れ替えた。対する山形のスタメン変更も3人。前節の千葉戦(1-1)で先制点をアシストしたMF南秀仁に代わってMF汰木康也、同点PKを献上したMF本田拓也に代わってMF松岡亮輔、MF瀬川和樹に代わってMF高木利弥がそれぞれ今季初先発となった。

 まだ雪が降る地元から気温の高い熊本にやってきた山形。立ち上がりこそ相手の出足の鋭さに手を焼いたが、素早い切り替えからのボール奪取や汰木のテクニックを生かした攻撃で徐々に押し返していく。前半18分にはMF風間宏希の右サイドからのFKがクリアされ、PA手前中央で拾った汰木が右足でシュートを打つが、DFにブロックされた。

 山形の優勢の時間が続く中、熊本にアクシデント。DF小谷祐喜がセットプレーの競り合いで地面に腰を強打し、治療後に少しプレーを続けたものの、前半26分にDF光永祐也との交代を余儀なくされた。

 すると前半29分、最終ラインからのロングボールに抜け出した山形MF鈴木雄斗が右サイド深くから折り返し、ニアにFW阪野豊史が飛び込む。右足で合わせたシュートはGKにブロックされたが、これで得た右CKで均衡を破った。

 前半30分、キッカーの風間が右足で高い弾道のクロスを送ると、PA内中央で反応したのは瀬沼。マークにつかれた巻に競り勝ち、高い打点のヘディングシュートをゴール左隅に叩き込んだ。瀬沼は開幕戦以来、2試合ぶりとなる今季2得点目。また、山形は開幕3試合連続の先制ゴールとなった。

 山形がスコアを動かした後は熊本が攻勢を強める。前半37分、PA付近での細かいパス交換から、PA手前中央のMF上里一将が得意の左足を振り抜くが、シュートはGKの正面。その後も相手ゴールを攻め立てながらネットを揺らせず、前半は山形の1点リードで折り返した。

 後半は山形が前線3人の攻撃力を生かし、再びペースを握る。後半9分にはPA内右へ強引に進入した瀬沼が後ろからMF村上巧に倒されるが、ノーファウルの判定。同16分には熊本がPA右角付近でFKを獲得し、キッカーの上里が左足で速いクロスを送るも、このFKを与えたDF茂木力也が自ら跳ね返した。

 熊本は後半18分にも左サイドでFKを獲得し、再びキッカーの上里のクロスがクリアされ、こぼれ球を拾って二次攻撃を仕掛ける。だが、相手の体を張ったディフェンスに阻まれ、同点ゴールには結びつかなかった。

 熊本は後半20分、村上が負傷により、MF上村周平と交代する。同27分には、この試合初めての戦術的な交代として、八久保を下げてFWグスタボを投入。思うように攻撃の形を作れずにいたが、後半アディショナルタイム2分にドラマが待っていた。

 右CKを獲得し、GK佐藤も攻め上がって全員で同点ゴールを狙う熊本。キッカーの上里が左足でインスイングのボールを入れると、そのGK佐藤が相手に競り勝って頭でねじ込んだ。2014年のJ1昇格プレーオフ準決勝・磐田戦(2-1)でGK山岸範宏(現北九州)が終了間際にヘディング弾を決め、“山の神”として大きな話題を呼んだ山形。今度は逆の立場で“熊の神”に屈する格好となった。


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