イスラム過激派組織ISからのモスル奪還作戦で、同市西部に進攻するイラクのイスラム教シーア派準軍事組織ハシド・シャービの新兵ら(2017年3月10日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イラク北部モスル(Mosul)近郊バドゥシュ(Badush)で、刑務所の近くから過激派組織「イスラム国(IS)」に処刑されたとみられる数百人の遺体が埋まった集団墓地が見つかった。イラク軍が11日、明らかにした。

 イラク軍によると、同軍と連携しモスル奪還作戦でISに攻勢をかける民兵組織に参加している準軍事組織ハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)が集団墓地を発見した。ハシド・シャービはイランが支援するイスラム教シーア派(Shiite)民兵が主体となった組織。ハシド・シャービの兵士がバドゥシュの刑務所近くに埋められた約500人の遺体を見つけたという。

 遺体は、モスルがISの支配下にあった時期に、刑務所を管轄していたISに処刑された市民らとみられる。

 遺体の数を約500人としたことについてハシド・シャービは算出手段を明らかにしておらず、第三者による確認もされていないが、ISがバドゥシュの刑務所で数百人の収容者を処刑したとの見解とは一致する。

 ISは2014年にバドゥシュを掌握した後、刑務所に収容されていた人びとを多数処刑したとみられており、その数は最大で600人とされている。その後は拉致してきた少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の女性ら数百人を刑務所内に監禁していたとみられる。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)と国連(UN)の報告書にも、同年6月10日にISの戦闘員が約600人の収監者を刑務所から近くの峡谷へ連れ出してひざまずかせ、自動小銃で殺害したとの記述がある。

 2年におよぶISとイラク軍との激しい戦闘では、これまでにも数十の集団墓地が見つかっている。
【翻訳編集】AFPBB News