オランダ・ロッテルダムのトルコ領事館前でオランダ在住のトルコ人らが行った抗議デモ(2017年3月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)のトルコ領事館前で11日遅く、同国在住のトルコ人らが、オランダがトルコ外相の訪問を拒否したことに抗議するデモを行った。デモはおおむね平穏に行われたが、12日未明になって警察は放水銃や騎馬警官を動員してデモ隊の強制排除に乗り出した。

 AFP記者によると、トルコ国旗を手にした1000人以上がトルコ領事館に通じる道路に集まった。多数の警察官が警戒する中シュプレヒコールを上げたデモ参加者の多くはレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の肖像が入ったバッジを身に着けていた。

 オランダ当局は11日早朝、トルコの憲法改正賛成派がオランダで開く集会でメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)トルコ外相が演説するのは好ましくないとして同外相が搭乗した航空機の着陸を拒否。これを受けて緊張が高まっていた。

 ロッテルダム在住のマルティ(Marti)さん(50)はAFPに対し「今夜の参加者たちはとても怒っている。彼らは自分たちの表現の自由が否定されたと感じている。われわれは、われわれの外相の演説を聞きたいから、こうしてデモをしているんだ」と語った。

 トルコ側は外相の代わりにファトマ・ベテュル・サヤン・カヤ(Fatma Betul Sayan Kaya)家族・社会政策相をドイツ西部デュッセルドルフ(Dusseldorf)から陸路でロッテルダムに向かわせたが、ロッテルダム市当局は受け入れを拒否し、同家族相をドイツ国境に送り返した。

 ロッテルダムのアハメド・アブタレブ(Ahmed Aboutaleb)市長はトルコ外相搭乗機の着陸を拒否したオランダをエルドアン大統領が「ナチス・ドイツ(Nazi)の残党」と非難したことについて、「あの人たちは、私がナチスの空襲を受けた国の市長だということを知らないのか」と怒気を含んだ様子で語った。

 ロッテルダムは1940年、ドイツ空軍の爆撃で広い範囲が破壊され、その後オランダはナチスに占領された。
【翻訳編集】AFPBB News