古巣との対戦になった佐藤寿人は序盤のチャンスを決め切れず。チームも苦戦を強いられ、58分にベンチに下がった。写真:徳原隆元

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[J2リーグ 3節]千葉 2-0 名古屋/3月11日/フクアリ

【千葉2-0名古屋 PHOTO】
 
 J2の第3節、名古屋の佐藤寿人は3つの特別な意味を持つ千葉戦へと臨んだ。
 
 ひとつは双子の兄・勇人との対戦だ。ふたりが揃ってピッチに立ったのは09年の12月のJ1最終戦、寿人が広島の一員、勇人が京都の一員として戦ったゲームまで遡る(試合は広島が4-1で勝利。寿人は2ゴールを決めた)。さらに今回の試合の翌日、3月12日がお互いの誕生日だという点も不思議な縁となった。
 
 ふたつ目はジュニアユース時代から約8年を過ごした古巣との対決である。試合前の選手紹介では千葉サポーターから温かい拍手が送られた。
 
 そして3つ目はJ2での通算100試合目となったことだ。
 
 これだけの背景が絡み、開幕前には「ジェフだけには負けたくないという想いはある」と語っていただけに、百戦錬磨のストライカーは気合い十分でゲームへと入った。
 
 6分には早速、永井からのスルーパスに抜け出してGKとの1対1を迎える。しかし、シュートはゴール右に外れ、移籍後初得点は奪えず。
 
 するとその後は千葉に主導権を握られ、佐藤自身にもチャンスは訪れなかった。そして佐藤は58分に交代。千葉の佐藤勇人はこの試合、ピッチに立たず、双子対決も実現しなかった。
 
 試合後には佐藤は「前節同様(岐阜と1-1のドロー)に、今日も内容が良くなく、結果も伴わなかった。J2の難しさを改めて感じた」と語り、こう続けた。
 
「勇人はベンチスタートだったので、自分がフル出場しないと(双子対決は)厳しいかなと思っていた。それ以上にジェフに負けてしまった悔しさが大きい」
 
 名古屋と千葉の次回の対戦は第41節(11月11日か12日に開催)に豊田スタジアムで行なわれる。今度こそふたりの雄姿をピッチで目にしたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)