中国で日系の自動車と同様に広く愛されている外資系の自動車と言えば、ドイツ系だ。中でもフォルクスワーゲンは最もポピュラーであり、タクシーで多く利用されていた旧式のジェッタやサンタナは今でも根強い人気を集めているようである。(イメージ写真提供:(C)Artem Konovalov/123RF)

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 中国で日系の自動車と同様に広く愛されている外資系の自動車と言えば、ドイツ系だ。中でもフォルクスワーゲンは最もポピュラーであり、タクシーで多く利用されていた旧式のジェッタやサンタナは今でも根強い人気を集めているようである。

 中国メディア・今日頭条は9日「日系車は性能もいいし燃費もいいのに、どうして自動車学校で使われるのはジェッタやサンタナなのか」とする記事を掲載した。記事は「見たことのある教習車はだいたいフォルクスワーゲン車ではないだろうか」としたうえで、同ブランドの自動車、特に世代の古いセダンがなおも好んで用いられる理由について考察している。

 まず、ブランドのイメージや評判が良好である点を挙げた。続いて「さまざまな教習生に『虐げられ』る教習車としては、構造が簡単で補修も容易にでき、部品も安い」とした。そして「古いジェッタやサンタナは古臭さは否めないものの、現在の新しい車では感じることのできない、人と機械との直接的な交流感を体感することができる」とも説明した。

 さらに、昔より交通当局が運転免許の実技試験の基準をジェッタやサンタナとしていることで、教習車も自ずとこれらの自動車が選ばれているとも解説。そして「もっとも重要な点は安全性。日系車はボディ外側は薄く変形しやすい構造だが、古いドイツ車はとにかく外側が頑丈である」という点も、さまざまな物にぶつかるリスクの高い教習車向きであるとしている。

 今の車はコンピューター制御や設備の充実によって運転も乗り心地も快適になっている。一方で、ドライバーが自分で機械を動かしているという感覚からは徐々に遠ざかっているようにも思える。古いジェッタやサンタナの教習車は、教習生たちに「クルマを動かすこと」の本質を感じさせているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Artem Konovalov/123RF)