父親、苦悩の決断で亡き娘の写真を公開(出典:http://www.independent.co.uk)

写真拡大

“愛する家族に看取れながら静かに息を引き取る”、ほとんどの場合においてこれが臨終の理想の形と言えるのではないだろうか。しかしこのほどイギリスのある男性は、無念にも自死の道を選んだ愛娘に関してその臨終間際の様子をSNSに公開した。イジメをこの世からどうしても無くしたい、そんな一心からであるという。

世の人々に向けて娘の最期の写真を公開したのは、英チェシャー州ウォリントン在住のエイドリアン・ダービーシャーさん。愛娘のジュリアさんは16歳であった2015年12月のある日、自宅で首を吊り、その5日後に病院で息を引き取った。アメリカでインターネットを通じたイジメに遭い、14歳でイギリスに転居したがイジメは続き、自傷行為や自殺を助長するネットグループにも参加していた。

『independent.co.uk』が伝えたところによれば、イギリスでは35歳未満の者の死因トップが自殺。特に10代にしてうつ病と精神不安を発症する者の数が過去25年の間に70%も増加し、その原因が職場、学校、ネット上での陰惨なイジメにあることは明白だ。こうしたことを背景に、深い悲しみと苦しみの2年を経て父エイドリアンさんは娘が18歳の誕生日を迎えるはずだった日に、生命維持装置を外す直前の姿をSNSで公開することを決断した。Facebookにアカウントを開設して写真を添え、このように説明している。

「まだ本当に若い美しい女の子が、イジメを苦に自分の命と人生をあきらめてしまう。この世にこれほど不幸な話はありません。こうした写真を見ることは皆さんにとっても苦痛でしょう。でもイジメに苦しむ若者を救うためにはこれくらいしなければと感じたのです。イジメは絶対にやめよう、よくないという気持ちを誰にも認識していただくためにもシェアして頂きたいのです。」

2012年にはオランダで、長年にわたるいじめの末に自殺した青年の両親が遺書の一部を新聞に掲載し、物議を醸したことがある。「公開の目的は加害者への報復や攻撃ではなく、イジメの結果に起きる耐え難い不幸を知って欲しい」と両親は説明。短い文章ではあるがオランダの全ての人が強いショックを受け、イジメは絶対にダメと再認識するきっかけを与えたという。

出典:http://www.independent.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)