MF中村俊輔が通算23得点目となる直接FK弾を決めた

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[3.11 J1第3節 大宮1-2磐田 NACK]

 移籍後初ゴールは“伝家の宝刀”で奪った。サックスブルーの新10番が、開幕から2戦連続無得点だったジュビロ磐田の今季初得点をマーク。今季、横浜FMから加入したMF中村俊輔が最大の武器である直接FKで鮮やかにゴールネットを揺らした。

 前半5分に獲得したFKのチャンス。左45度の位置から左足を振り抜くと、低い弾道のシュートはGK加藤順大の手をかすめてゴール右隅に突き刺さった。俊輔の直接FK弾は横浜FM時代の昨年4月2日に行われたG大阪戦以来、通算23得点目。自身の持つJ1記録を更新し、チームに今季初勝利をもたらした。

「たかが1勝だけど、僕にとっては大きな一歩。僕が点を取ったと言っても、仲間がファウルをもらったり、マタ(川又)が体を張ったり、ムサ(エフ)が推進力を出して前に行ったりしているので、全員のゴールです」

 俊輔のゴールでチームは勢いに乗った。攻守にダイナミックさを見せ、前半は大宮のシュート数を1本に抑え込んだ。同じく今季加入した新戦力で、後半2分に追加点を決めたFW川又堅碁は「あの1点でチームがガラッと変わったのは間違いない」と指摘。「今日の勝利は俊さんのゴールから始まった。みんなが急に引き締まったし、チーム全体が自信を持ってプレーしているなと、試合をしながら感じた」と、その影響力に思わずうなった。

 トップ下の位置で3試合連続の先発出場。精度の高いクロスを供給し、その左足から決定機を何度も生み出した背番号10に対し、MF太田吉彰は「パスがしっかり来るし、落ち着いて回してくれる」と絶対の信頼を寄せる。最年長の38歳は後半アディショナルタイムに途中交代するまで、両チーム合わせて2番目の走行距離となる12.118kmを記録。守備でも高い位置からボールホルダーを追走してプレッシャーをかけるなど、攻守に泥臭くプレーした。

「『一つのプレーで全部を変えられるのがお前だ』と名波さんは言ってくれる」。そう自身の立ち位置を理解しているからこそ、「もっとFK以外のところでゲームを支配するようなプレーが増えるといいんだけど」と、1勝に満足することなく、貪欲に語った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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