元来、中国では派手なものや豪華なものが好まれる風潮があり、それは今でも中国社会の至るところで感じることができる。一方で、豪華絢爛とは対照的にシンプルさを追求する無印良品が、中国の消費者から根強い人気を獲得している。中国メディア・今日頭条は9日、「無印良品の簡素なデザインに、どうしてこれほど多くの中国人が惹かれるのか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)thamkc/123RF)

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 元来、中国では派手なものや豪華なものが好まれる風潮があり、それは今でも中国社会の至るところで感じることができる。一方で、豪華絢爛とは対照的にシンプルさを追求する無印良品が、中国の消費者から根強い人気を獲得している。中国メディア・今日頭条は9日、「無印良品の簡素なデザインに、どうしてこれほど多くの中国人が惹かれるのか」とする記事を掲載した。

 記事は「無印良品と言えば、店舗の装飾から商品に至るまで、随所に簡素さや清潔感がにじみ出ている」、「最大の特徴はシンプルさであり、その製品はロゴや不要なデザイン、不要な加工や色をそぎ落とし、素材や本来の機能だけが残されている。製品の多くは白、クリーム色、青、黒といった色合いだ」と紹介したうえで、「この日本のブランドがどうし中国人の人気を集めるのか」と疑問を提起した。

 その答えについて「今の中国は生活や仕事のリズムが速くなっており、さまざまな文化や思想が狂ったようにインプットされていくなか、心ではシンプルで自然な生活をますます渇望している」とし、「無印」が持つ素朴、平和の美学が大都市に住む中国市民の志向にピッタリと合致しているのだと説明している。記事は最後に「流行品はやがて旬が過ぎ、ブームが去ることになるが、クラシックなものにはそのようなことは起こらないのだ」と結んだ。

 中国の一部消費者がシンプルなものを求めようとする動きの中には、記事が指摘するように世界的にも稀なペースで経済成長を遂げた中国社会において、目まぐるしく変化する日々の生活やトレンドを追いかけることに疲れているという背景もあるだろう。また、他人から見える部分は見栄を気にして大いに装飾するものの、実は見栄を張ることに疲れていて、自分の空間ぐらいはシンプルにしたいという思いも働いているのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)thamkc/123RF)