9日、中国メディア・環球時報は、韓国におけるTHAAD配備問題について「わが国は誠意や外交だけでなく、強い抑止力を持つ必要がある」との評論文を掲載した。写真は北京の天安門。

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2017年3月9日、中国メディア・環球時報は、韓国における高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題について「わが国は誠意や外交だけでなく、強い抑止力を持つ必要がある」との評論文を掲載した。

評論文は「米国によるTHAAD配備に韓国政府が同意することに対してわが国はたびたび強く反対してきた。官民それぞれが各種対抗措置を次々打ち出しているが、これはとても必要なことだ。世界の主要な大国間にはある程度の戦略バランスが存在し、それが崩れれば衝突や戦争が容易に起こる。その結果新たなバランスが生まれるのだ」と説明。

そのうえで「韓国が北朝鮮の核ミサイル開発を理由に対ミサイル設備を造ること自体は、理解できる。問題は、限度をわきまえたうえで的確な方法で臨めということだ。北朝鮮の脅威は主に強力な火器と短距離ミサイルによるものだが、THAADではそもそも対抗できない。それでいて、Xバンドレーダーは超長距離の偵察能力を持っており、ひとたび米国が持つ地域や世界の軍事システムとリンクすれば、中国にとって大きな脅威となる」と主張した。

そして「超大国同士である米中両国は、経済や文化で深い協力関係を持つ。しかし両国間には依然として戦略的な衝突も存在し、バランスの維持がアジア太平洋や世界の安全の基礎となる。わが国は覇権を求めないが、主権は断固守る。単に誠意や外交に頼るのみならず、強い抑止力を持つことも必要だ。韓国がTHAADミサイルで親米反中の姿勢を誇示する中、わが国は挙国一致して、自国の戦略的抑止の有効性を守る意志と能力があることを米韓に示さなければならない」と論じた。(翻訳・編集/川尻)